ベネチアで三池監督が会見「本格的な時代劇に挑戦」

[ 2010年9月9日 21:21 ]

 イタリアで開催中の第67回ベネチア国際映画祭の会場で9日、コンペティション部門に選ばれた時代劇「十三人の刺客」の三池崇史監督らが記者会見した。1963年の同名作品のリメークで、三池監督は「日本映画が本格的な時代劇を作ることを忘れてしまっているので、自分たちが挑戦した」と強調した。

 受賞の自信があるかを問われ「お客さんに楽しんでもらうことが一番。この場を与えていただいただけで満足している」。主演の役所広司さんは「13人のリーダーとして命を預けられるような男に見えるかどうか。それが一番のテーマだった」と振り返った。9日夜(日本時間10日朝)、三池監督らが出席して公式上映される。
 映画は江戸時代末期、暴君を暗殺するために結集した侍たちの戦いを描く。共演は山田孝之さん、稲垣吾郎さん、市村正親さんら。25日から全国公開される。
 コンペ部門には、日本から村上春樹さん原作の「ノルウェイの森」(トラン・アン・ユン監督)も出品。主要各賞の授賞式は、最終日の11日夜(日本時間12日未明)に開催される。

続きを表示

2010年9月9日のニュース