大泉洋「思い出の洞爺湖」で“凱旋ロケ”

[ 2010年9月9日 06:00 ]

映画「しあわせのパン(仮題)」に主演する大泉洋

 北海道出身のタレント、大泉洋(37)が11年秋公開の映画「しあわせのパン(仮題)」(監督三島有紀子)に主演する。全編北海道・洞爺湖で撮影し、大泉にとって“凱旋ロケ”。女優の原田知世(42)がダブル主演し、大泉と夫婦を演じる。

 道産子タレントから全国区に躍り出た大泉。オール北海道ロケの映画は、ブレーク前の04年公開の「銀のエンゼル」以来7年ぶりとなる。
 「しあわせのパン」は、東京から洞爺湖に移り住み、小さなパンカフェを営む夫婦を描いたオリジナル作品。夫の尚を大泉、妻のりえを原田が演じ、訪れた客たちを幸せにする“ほっこりムービー”だ。
 鈴井亜由美プロデューサーは、企画段階から北海道出身の大泉の起用を決めていたといい、原田については「北海道の土地柄と原田さんの持つ“北欧感”がぴったり。(映画のテーマでもある)スロー感、癒やしの雰囲気も合っていました」と説明する。
 撮影は9日からスタート。大泉は撮影前、実際にパン職人に“弟子入り”して役作り。料理が好きなこともあり、「素質がある」と褒められるほど上達した。つくったパンを故郷の母親にも振る舞ったという。
 ロケ地の洞爺湖は、出世作となった北海道ローカルのバラエティー番組「水曜どうでしょう」でも訪れた思い出の場所といい、「北海道で素晴らしい作品をつくれることがうれしい。秋の北海道は最高に気持ちがいいので、おいしいパンが焼けるといいなあ」と意気込み。初共演の原田については「夫婦役ということで、世の男性からブーイングが聞こえてくるようではありますが(笑い)、私は喜びに満ちあふれています」と話している。

 ≪5年ぶり主演、原田知世は初の北海道≫原田は06年の「紙屋悦子の青春」以来、5年ぶりの映画主演。北海道ロケは初といい「北海道の美しい自然の中で、一つ一つのシーンを紡ぐように心を込めて演じたい。そして大泉さんと一緒に、この物語に描かれた“しあわせ”を見つけていけたら、そんなふうに思っています」と意欲。北海道出身の大泉とどのような夫婦役をつくっていくのか楽しみだ。

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2010年9月9日のニュース