[ 2010年8月11日 06:00 ]

奥志賀におけるリハーサルでは気迫を漲らせて若い音楽家たちを指導した

 奥志賀のリハーサルでは、サイトウ・キネン室内楽勉強会に参加しているアジアの若い音楽家らで編成された20数名の弦楽アンサンブルを指揮。サイトウ・キネンの“テーマ曲”ともいえるモーツァルトのディヴェルティメントニ長調K136とチャイコフスキーの弦楽セレナーデの2作品をほぼ通して演奏したのだが、小澤の気迫漲る指揮とそこから紡ぎ出された、めくるめくようなアンサンブルの広がりに指揮台のすぐ後ろで聴いていた筆者ら取材陣は大いに圧倒された。これほどまでの瑞々しい生命感を湛えた音楽を聴かせてくれたのは、久しぶりのことだった。

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2010年8月11日のニュース