押尾被告の“MDMA世話人”に懲役1年実刑判決

[ 2010年3月12日 13:43 ]

押尾学被告

 元俳優押尾学被告(31)=保護責任者遺棄致死などの罪で起訴=に合成麻薬MDMAを渡したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた知人の衣料品販売業泉田勇介被告(31)に、東京地裁は12日、懲役1年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

 田村政喜裁判官は判決理由で「譲り受け人(押尾被告)から執拗な要求があったにせよ、違法薬物の害悪を拡散させた刑事責任は軽くない」と述べた。
 その上で、泉田被告が渡したMDMAを押尾被告と一緒にのんだ飲食店従業員田中香織さん=当時(30)=が死亡したことについて「泉田被告が重く受け止め、正直に真実を話すことで責任を取りたいとの気持ちから、押尾被告への譲渡後の状況なども詳細に供述し、反省している」と指摘。
 さらに「過熱したマスコミ報道で、既に社会的制裁を受けたという面もある」とした。
 判決によると、泉田被告は昨年7月31日、東京・六本木ヒルズのマンションでMDMA約10錠を押尾被告に譲渡した。
 押尾被告は同年8月2日、同じマンションで一緒にMDMAをのんだ田中さんの容体が急変したのに、適切な救命措置を取らず死亡させた、などとして起訴されている。

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2010年3月12日のニュース