右近が継承「猿之助十八番」さらにパワーアップ

[ 2010年3月12日 08:24 ]

「猿之助四十八撰」制定会見に出席した弟子たち。左から市川春猿、笑也、右近、猿弥

 歌舞伎俳優の市川猿之助(70)が得意演目を集めた「猿之助十八番」を発展的に解消し、狂言や新演目などを加えた「猿之助四十八撰」を制定する。11日、都内で開かれた会見で発表された。猿之助は03年に発症した脳梗塞(こうそく)のリハビリ中のため欠席し、弟子の市川右近(46)らが出席した。

 「南総里見八犬伝」「義経千本桜」など人気演目がそろう。右近は「師匠の心意気、生きざまがこの48演目に凝縮されている。後世に伝えていきたい」と気を引き締めた。4月1日初日の新橋演舞場公演「四谷怪談忠臣蔵」が四十八撰として初上演される演目に。舞台出演から遠ざかり演出に専念している猿之助の近況について右近は「スーパー歌舞伎の新作にも意欲をみせていて、精力的に活動しています」と語った。

続きを表示

2010年3月12日のニュース