人形浄瑠璃文楽　珍しい親子同時襲名

竹本綱大夫さん　鶴沢清二郎さん

　人形浄瑠璃文楽の人間国宝、竹本綱大夫さん（７７）と、長男で文楽三味線の鶴沢清二郎さん（４５）が、それぞれ祖父が名乗っていた竹本源大夫、鶴沢藤蔵を襲名することが９日、分かった。歌舞伎などに比べ世襲するケースが少ない文楽で、親子が同時に襲名するのは珍しいという。

　綱大夫さんは大阪市出身。１９９４年から太夫の最高格である「切場（きりば）語り」を務め、２００７年に人間国宝に認定された。