黒田事件のガールズバー 違法営業で摘発も

[ 2009年12月29日 06:00 ]

 大阪市内のガールズバーで男性店長(23)を殴り大ケガをさせたとして、傷害の疑いで逮捕されたお笑いコンビ「メッセンジャー」の黒田有容疑者(39)が容疑を認める供述を始めたことが28日、大阪府警への取材で分かった。「先に手を出した。髪をつかんだ」などと話しているという。また、事件現場のガールズバーは未成年者を働かせていたとして、年明けにも摘発される可能性が浮上した。

 これまで容疑について「自分はケンカを止めに入っただけ。殴っていない」などと否認していた黒田容疑者の供述が、逮捕から3日目に一転した。
 府警南署によると、午前中の取り調べで「髪の毛をつかんだ。足も蹴ったような気がする」などあいまいながらも暴行の事実を一部認める供述を始めた。黒田容疑者とともに傷害容疑で逮捕された友人で飲食店関係の会社の役員、樋口勝紀容疑者(40)は「自分1人でやった。黒田は関係ない」と話していたが、黒田容疑者は「(樋口容疑者よりも)先に自分が手を出した」と真っ先に“キレた”ことも認めた。
 黒田容疑者は逮捕直後は、かなり酔っぱらっていたこともあり興奮していたようだが、現在は「落ち着いた様子で、取り調べに応じる態度も変わってはきている」(捜査関係者)という。
 一方、現場のガールズバーが違法営業だった疑いが浮上。風俗営業法で禁止している未成年者を従業員として働かせていたとの情報があり、南署は慎重に捜査を進めている。年明けにも同店を摘発する可能性もあるという。
 黒田容疑者らは25日深夜、4人で訪れたガールズバーで料金約25万円を請求され、口論に発展。店長の顔や体を殴ったり蹴ったりして、左目の下の骨折で約2カ月の重傷を負わせた疑いが持たれている。26日の早朝に逮捕、27日には大阪地検に送検され、10日間の拘置が認められた。府警はさらに事実関係や動機などの調べを進め、黒田容疑者は新年を留置場で迎えることになりそうだ。

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2009年12月29日のニュース