スラム出身の子役2人…学校行かず奨学金喪失も

[ 2009年10月30日 19:05 ]

 米アカデミー賞で作品賞など8部門を制した英映画「スラムドッグ$ミリオネア」に出演したインドのスラム出身の人気子役2人が、テレビ出演などに忙しく学校を欠席がちで、同映画の監督らが創設した奨学金を受ける権利を喪失する可能性が出てきていると、AP通信が30日までに伝えた。

 ムンバイのスラムに住むアザルディン・イスマイル君(11)とルビナ・アリちゃん(10)は映画出演後、一躍「スター」となり、テレビ出演や外国でのパーティーなどに招かれることが多く、最近ではイスマイル君は37%、アリちゃんは27%しか授業に出席していない。2人の親たちが子供の学業より「金もうけ」を優先させているのが原因のようだ。

 出席が7割に達しないと、1カ月120ドルの奨学金を受け取ることができない。同映画のプロデューサー、クリスチャン・コルソン氏は「子役たちが稼げる機会があるのは分かるが、奨学金をもらいたいのなら学校に行くべきだ」と注意した。(共同)

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2009年10月30日のニュース