のりピー初公判…「情状証人」継母に緊急代打

[ 2009年10月26日 06:00 ]

26日、初公判を迎える酒井法子被告(左)と出廷の可能性がある「サンミュージック」の相澤正久副社長

 26日、東京地裁で開かれる覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴された女優酒井法子被告(38)の初公判に、情状証人として元所属事務所「サンミュージック」の相澤正久副社長(60)が出廷する可能性が高まった。当初は身元引受人の継母(62)とみられていたが健康面の問題から出廷することが難しく、関係者を通じて急きょ相澤氏が依頼されたようだ。

【あの日の酒井法子


 酒井被告を約24年間にわたって面倒を見てきた相澤氏が証言台に立つことになりそうだ。関係者によると、継母から知人を通じて数日前に相澤氏に依頼があった。だが、すでに同事務所が酒井被告を解雇していることもあって固辞していたようだ。
 だが、継母は肺の病を患っており、先月には手術を受けたばかりで健康面に不安を抱えている状態。仮に出廷すれば報道陣に顔を明かすことにもなり、閉廷後に取材攻勢に遭う可能性も否定できない。
 酒井被告は89年に父親の三根城(みねぎ)さんを亡くしており、長い間家族同然に接してきたのは、酒井被告が14歳の時から面倒を見てきた相澤氏、同氏の父で同事務所相談役の秀禎氏(79)しかいない現状だ。関係者は「相澤副社長は事件の当初から記者会見などで対応していることもあって打診されているようだ。ただ、会社からは反対されているようで、直前まで悩むのではないか」と話した。
 「情状証人」の申請は事前に裁判所に届けておく必要があるが、法曹関係者によると相澤氏の場合、法廷内に居合わせたことで証人尋問を依頼される「在廷証人」となる。そのため申請は必要なく、弁護士が法廷の場で裁判官に要請すれば可能だ。
 一方、秀禎氏は「会社を解雇して関係は切れたのかもしれませんが、情が切れたわけではありません。14歳の時から面倒を見てきてますから。とにかく彼女には正直に自分の気持ちを話してほしい。願っていることはそれだけです」と胸中を明かした。
 公判では裁判を終えた後の身の処し方について酒井被告の言い分も注目されるが、秀禎氏は「本当に更生して芸能界以外の仕事で頑張ろうという気持ちであれば、裁判が終わった後に手助けしてあげたい」と親心をのぞかせた。

 ▼情状証人 弁護側の情状証人の場合、知人や家族ら被告をよく知る人物が、寛大な判決を求めて被告にとって有利な事情や、被告の受け入れなどについて話す。検察側の情状証人は、厳しい被害感情などを立証するため、被害者や遺族、関係者が出廷して証言する。

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2009年10月26日のニュース