真田広之&“レクター博士”がラブシーン!

[ 2009年10月26日 06:00 ]

 俳優の真田広之(49)が新作映画で「羊たちの沈黙」などで知られる名優アンソニー・ホプキンス(71)と夢の共演を果たした。日本でも人気の米ドラマシリーズ「LOST シーズン6」出演も話題。海外では「ヒロ」と呼ばれて親しまれている真田の面目躍如だ。

 東京国際映画祭参加のため「LOST」撮影中の米ハワイから22日に一時帰国した真田はでっかい手土産を持参していた。前作「上海の伯爵夫人」に続いてジェームズ・アイボリー監督(81)と組んだ「最終目的地(仮題)」の特別上映だ。
 米作家ピーター・キャメロン(50)の同名小説が原作。自殺した作家の伝記を書く許可を得ようと遺族が暮らす南米ウルグアイを訪れた大学講師によって、遺族たちの間に起こるさざなみと旅立ちを描いた人間ドラマ。
 役どころはホプキンス扮する作家の兄アダムとゲイの関係を結び、法的には養子のピート。「監督から誇張したゲイキャラを作るのはやめてほしいと注文があった。2人は25年も一緒に暮らしている設定。もうホットな時期も過ぎているだろうし、自然に家族的な愛が染み出てくればいいと、そう思って演じました」
 キスシーンもある。ホプキンスからは「リラックスして楽しめ」の言葉があり、緊張をエネルギーに変えた。「共演なんて、かなう夢とは思っていなかった。ずっと見てきた人。これまで抱いてきたリスペクト、いま一緒にいるありがたみをピートの気持ちにすり替えて演じたんです」
 撮影はアルゼンチンで行われた。ホプキンスはじめシャルロット・ゲンズブール(38)ら豪華共演陣とは合宿生活。寝食を共にした3週間は何よりの財産となった。撮影終了後、ホプキンスから「長くこの仕事を続けようと思うなら、たばこは吸うな」の忠告があったという。渡米して5年、真田も禁煙しているが劇中に喫煙シーンがあったために心配したものだ。真田は「これでもう絶対に吸えませんよね」と苦笑いを浮かべた。日本公開は未定だが、特別上映を機に争奪戦が始まった。

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2009年10月26日のニュース