マイケルさん、遺言書で母の後継にあの大物歌手を指名　

マイケルさんが母親の後継に指名したダイアナ・ロス

　急死した人気歌手マイケル・ジャクソンさんの弁護士らは１日、マイケルさんの遺言書を米ロサンゼルス郡地裁に提出した。遺言書は、すべての遺産を自らの財団に残すとし、母キャサリンさんを子供３人の後見人に、友人の歌手ダイアナ・ロスをキャサリンさんの後継の後見人に指名するとしている。

　遺言書は２００２年７月７日付で５ページ。２人目の妻だったデビー・ローさんには遺産を相続させないと記し、ロスさんについてはキャサリンさんが後見人を務められない場合に指名するよう求めている。遺言書に添付された文書は、マイケルさんの遺産総額を５億ドル（約４８２億円）以上としている。
　遺言執行人に指定されたマイケルさんの弁護士らに、遺産の売却や投資などの裁量を認めており、今後、マイケルさんの遺族との間で争いの火種になる可能性もある。
　遺族側は６月２９日、キャサリンさんを遺産管理人と、子供３人の後見人に指定するよう地裁に申し立てている。
　ＡＰ通信によると、ロスは１９６０年代にマイケルさんら兄弟のグループ「ジャクソン・ファイブ」を人気テレビショーで紹介するなど、マイケルさんの生涯の友人だった。
　一方、ＡＰによると、マイケルさんの遺族側は１日、ファン向けの追悼式について、カリフォルニア州南部のマイケルさんの旧宅「ネバーランド」では実施しないことを明らかにした。（共同）