サブちゃん「背中の辺りに降りて来たような感じがする」

[ 2009年7月2日 07:26 ]

比叡山延暦寺の根本中堂で「比叡の風」を熱唱する北島三郎さん

 演歌歌手の北島三郎(72)が1日、昨年12月に亡くなった作曲家遠藤実さんの遺作「比叡の風」を、大津市・比叡山延暦寺の根本中堂で熱唱、奉納した。遠藤さんの延暦寺への崇敬の念を届けようと、親しかった北島が歌った。国宝の根本中堂で芸能関係者が歌を奉納するのは初めて。半田孝淳天台座主の成功祈願法要の後、羽織はかま姿の北島が本尊の薬師如来像を背に立ち、情感たっぷりに歌い上げた。

 生前の遠藤さんと延暦寺を訪れる約束をしていたという。「背中の辺りに遠藤先生が降りて来たような感じがする。母なる山で奉納できて幸せ。歌の歴史の1ページに残るのではないか」と感慨深げに語った。また、「お寺の方にも100歳まで歌いなさいと言われたし、これからも歌でお返ししなきゃ」と誓いを新たにしていた。

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2009年7月2日のニュース