香川照之「東京←→富山」で“優良”マイラーに

[ 2009年1月28日 06:00 ]

映画「劔岳 点の記」の完成披露試写会が行われた、ロケ地で剣岳がある富山県の富山市内の映画館のロビーに立つ(左から)木村大作監督、浅野忠信、香川照之。後方には「劔岳」のポスターがずらり

 映画「八甲田山」「鉄道員」などの名カメラマン、木村大作氏(69)の初監督映画「劔岳 点の記」が完成し、27日にロケ地で剣岳がある富山市の劇場で初披露された。

 木村監督のほか、測量のため剣岳山頂を目指す陸軍測量士役の浅野忠信(35)、山岳案内役の香川照之(43)らが舞台あいさつ。2007年4月11日から昨年7月25日まで、1年以上にわたり剣岳周辺の四季をカメラに収めた木村監督は、この日のために人生で初めて仕立てたスーツで登場。万感の表情で約600人の観客に「応援お願いします」と頭を下げた。合計6カ月間、山にこもった浅野も「地元の山岳ガイドの方などと交流し、富山の人がどれだけ剣岳を愛しているかが分かりました」と熱のこもったあいさつ。香川は「東京と富山の往復で飛行機のマイルがたまってプラチナ会員になれました」と笑わせた。
 この日は製作に協力した地元住民らが観賞。明治末期、剣岳の測量に人生をささげた男たちの実話を基にしたドラマに感動し、木村監督らを握手攻め。「学校単位で上映会をしたい」「110万人の県民全員が見るべき」などの声もあがった。
 全編ロケで、浅野と香川は標高2999メートルの剣岳山頂にも立った。足元の雪渓が約50メートルにわたりビリビリというごう音と共に裂けたこともあり「命の危機は多々ありました」と浅野。体感温度マイナス40度の過酷な状況にも耐え「この作品のキャストやスタッフとは一生の付き合いになる」と話した。6月20日公開。

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2009年1月28日のニュース