マキノ雅彦監督 手術も映画披露も大成功

[ 2009年1月28日 06:00 ]

映画「旭山動物園~ペンギンが空をとぶ~」の完成披露試写会に出席した(左から)谷村新司、小菅正夫園長、西田敏行、前田愛、中村靖日

 マキノ雅彦(津川雅彦)監督(69)の映画「旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~」(2月7日公開)の完成披露試写会が27日、都内で行われた。肺気胸のため入院中のマキノ監督は欠席したものの、満員の客席に主演の西田敏行(61)は「この感動をそのまま監督に伝えたい」と目頭を熱くした。マキノ監督は同日、自身のブログを更新し「手術は大成功でした」と報告した。

 旭山動物園の再生を描こうと、06年1月から小菅正夫園長(60)と手を取り合って製作。撮影中に肺炎を患いながらも、メガホンをとった作品のお披露目だっただけに、監督はブログで「あー僕も出席したかったなあ!」と悔しさを爆発。それでも監督の思いが通じたのか、秋篠宮ご夫妻をはじめ、会場の1100席は満席。西田は「寒い中、こんなにたくさんの人が来てくださって、マキノ監督の努力は報われました」。主題歌を担当した谷村新司(60)は「何よりもこの場に来たかったマキノ監督に約束通り歌をプレゼントできてうれしく思う」と話した。
 マキノ監督は肺に穴があき気胸を起こしたため11日に都内の病院に入院。23日夜に左の肺に膨らんだ風船を取り除く手術を受け、無事に成功し経過も良好。ブログによると、手術は7時間かかったといい「開けて見ると、肺の中には菌はまったくいなかった!僕はつくづく運が強いと思います!逆境に強いんだな!」とつづっている。
 小菅園長も報告を受けて安どの様子。手術前にはメールで、「心配かけてごめんね」(監督)、「ご無理はなさらないでください」(小菅氏)とやりとりしたといい、「(監督は完成披露試写会を)一番楽しみにされていただけに残念だったと思う。興行が成功するのが何よりの良薬だと思います」と話した。
 関係者によると、監督は2月7日の初日舞台あいさつは体調を見て出席を決めるという。3月に定年退職する小菅園長は「僕の卒業記念でもあるので一緒にいてもらいたいですが、絶対に無理はしないでほしい」。すでにパート2の構想も語り合っているといい「僕たちはやりたいことがたくさんある。旭山動物園を世界一の動物園にしたいという夢がありますからね」と語った。

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2009年1月28日のニュース