「ルパン三世VSコナン」史上初の夢対決!

[ 2009年1月28日 06:00 ]

夢の対決が実現する名探偵コナン(左)とルパン三世

 国民的アニメ「ルパン三世」と「名探偵コナン」の夢対決が実現する。日本テレビと系列の読売テレビの、それぞれ開局55年、50年を記念した「ルパン三世VS名探偵コナン」で、3月下旬のゴールデンタイム(午後7~10時)に2時間超で放送予定。原作漫画の出版社と原作者が異なる2作品のコラボレーションはアニメ史上初めて。常識破りの対決が話題を呼びそうだ。

 作品では、ある国の王室をめぐる事件の解決に乗り出すコナンと、その王室に伝わる秘宝を狙うルパンが出会い、対決する姿を描く。主人公の2人はもちろん、峰不二子や銭形警部、毛利蘭や毛利小五郎ら両作品のおなじみのキャラクターも総出演する。
 中谷敏夫プロデューサーは「アニメ界のあらゆる常識と障害を乗り越えて実現した企画。スペシャル番組にふさわしい作品」と話している。
 これまであった「マジンガーZVSデビルマン」(73年)などのコラボは、原作者がともに永井豪氏だったから実現した。しかし、ルパン三世はモンキー・パンチ氏(71)で、名探偵コナンは青山剛昌氏(45)。原作の出版元も双葉社と小学館と異なり、各方面の許諾が必要だった。
 壁はまだあった。ルパンが幅広い年齢層から支持されているのに対し、コナンは少年少女向け。作風や劇中で使われる曲調も大きく異なり、どちらかのイメージが強くなるとファンの反発を招く可能性もある。事実、スタッフからは作風を変えることへの反感もあったという。
 しかし、青山氏がかねてルパンの大ファンだったこともあり実現へ前進。スペシャルアニメの企画から完成まで通常1年のところ2年以上の期間をもうけた。制作にあたっては両作品のスタッフからメンバーを募り、新しい制作班を組織。レギュラーキャラクター以外の登場人物の姿や風景をどちらの作風とも別のイメージにすることで「まったく新しい作品が出来上がった」(中谷氏)。さらに、オープニングやエンディングでそれぞれのテーマ曲を使うことも検討。双方のファンが楽しめる内容になる工夫が施されている。

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2009年1月28日のニュース