チュートも出演?21年ぶり“京都花月”

[ 2008年5月24日 06:00 ]

21年ぶりに開催されることになった“京都花月”

 吉本興業が7月中旬に21年ぶりとなる“京都花月”を開催することが23日、分かった。この日、大阪市内で開かれた2008年3月期の決算報告で発表した。1987年3月に閉館した演芸場「京都花月」を思い起こさせるイベント。現時点では1日限りの開催だが吉野伊佐男社長(66)は「今後も定期的にやっていきたい」と京都での寄席運営に意欲を見せた。

 1935年に、京都・新京極に誕生した演芸場「京都花月」。46年に邦画専門館となるものの、62年、再び演芸場となった。紳助・竜介や、ダウンタウンらが出演するなどしてきたが、なんばグランド花月の完成などを理由に87年3月に閉館。以来、21年ぶりに、吉本興業の“京都花月寄席”が復活する。
 寄席は7月中旬、京都市東山区の弥栄会館で開催され、600人規模の集客を予定。かつて京都花月で定期開催されてきたものと同じ「浴衣DEマンザイ」と銘打ち、出演者は全員、浴衣を着用する。タイトルには「京都花月」の文字が入る可能性もあるという。
 弥栄会館の近くでは、同時期に「祇園祭」も開催されており、ビッグイベントのそろい踏みで、真夏の古都のにぎわいを華やかに演出する。
 キャスティングは29日に発表されるが、同社広報部は「京都にゆかりのある人に積極的に出てもらうよう調整中」とコメント。チュートリアルら人気芸人を多数輩出している土地だけに、豪華な出演陣になりそうだ。
 会見で吉野社長は「常設小屋は考えていませんが、定期的に寄席を運営していきたい」と明言。関係者は「これを足がかりに、京都花月の復活を目指していければ。京都を、もう一度盛り上げようということです」と狙いを説明した。
 京都から電車1本でつながる大阪・京橋には、11月末に新劇場「京橋花月」がオープン予定。京阪沿線が“聖地”ミナミに続く「笑いの新名所」となるか。

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2008年5月24日のニュース