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井上尚弥、来春統一戦へ高まる期待「ドネアとの試合もあれば、スーパーバンタム級での戦いも視野に入れて」

[ 2021年12月14日 21:33 ]

<WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ 井上尚弥 vs アラン・ディパエン>8R、相手をロープに詰め連打する井上(撮影・長久保 豊)
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 プロボクシングWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は14日、東京・両国国技館で行われ、統一王者・井上尚弥(28=大橋)がWBA10位、IBF5位のアラン・ディパエン(30=タイ)を8回2分34秒TKOで下し、19年11月以来となった国内リングでWBA6度目、IBF4度目の防衛に成功した。

 相手の間合い、パンチ力を見極める静かな第1ラウンドとなったが、徐々に間合いをつめ、3回は手数も多くなり、ペースをつかんだ。上下の強烈なパンチが当たったが、ディバインも脅威のタフネスぶりを発揮した。それでも、8回、左のパンチでダウンを奪うと、立ち上がった相手に、さらにラッシュをかけ、レフェリーがストップした。

 来春の統一戦実現へ一歩前進した。WBO王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)が11日にUAEのドバイで予定されていた指名試合を体調不良を理由にキャンセルし、WBOから診断書の提出を求められ、処遇が保留状態のため、ターゲットはWBCドネアが有力視されている。井上は「ドネアとの試合もあれば、スーパーバンタム級での戦いも視野に入れて、色々とこれから話し合っていきたい。視野を広げて考えていきたい。来年春はビッグマッチを大橋会長に組んでいただくつもりです。さらに燃えるような試合を組んでもらい、ファンの方がみたいようなカードを来年やっていきたい。応援してください」と話した。

 ◇井上 尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日生まれ、神奈川県座間市出身の28歳。新磯高(現相模原弥栄高)時代に高校7冠などアマ通算81戦75勝(48KO・RSC)6敗。12年10月プロデビュー。14年4月にプロ6戦目でWBC世界ライトフライ級王座獲得。同12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得して8戦目で2階級制覇。18年5月、WBA世界バンタム級王座を獲得して3階級制覇達成。19年5月にIBF同級王座獲得、同11月にはWBSSバンタム級トーナメント優勝。身長1メートル65、リーチ1メートル71の右ボクサーファイター。

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