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【井上尚弥一問一答】「途中で判定も頭によぎりました」「4団体統一を重視も、こじれにじれたら…」

[ 2021年12月14日 22:33 ]

<WBA、IBF世界バンタム級井上尚弥×アラン・ディパエン>試合を振り返る井上尚弥(撮影・島崎 忠彦)
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 プロボクシングWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は14日、東京・両国国技館で行われ、統一王者・井上尚弥(28=大橋)がWBA10位、IBF5位のアラン・ディパエン(30=タイ)を8回TKOで下し、19年11月以来となった国内リングでWBA6度目、IBF4度目の防衛に成功し、世界戦17連勝とした。

 井上との一問一答は以下の通り。

 ――2年ぶりの日本凱旋試合。試合を終えての感想は
 「2年ぶりの日本での試合はすごく楽しく、いい経験ができたと思います」

 ――白のドレスコードで応援していました。
 「どうなることやと思いましたけど、入場するときに会場全体が白くすごくいい雰囲気で試合ができました。ありがとうございました」

 ――相手選手の印象は
 「印象はもう試合の通りですね。すごくタフで根性のある選手でした」

 ――ファンへメッセージを
 「2年ぶりに日本で試合ができて良かったですし、コロナ禍で試合ができていい経験を積めた。来年も期待して応援してほしいです」

 ――途中から戦術の変更は?
 「途中からは、ボディーに切り替えたけど、ボディーへの攻撃にもブロッキングもすごい、うまいというか。すごい研究してディフェンシブに戦っていた」

 ――試合が終わった瞬間はどんな心境か?
 「途中で判定(決着)も頭によぎりましたけど、ムエタイやっているだけあってすごいタフさがあった。本当に(パンチが)効いているのか、こっちがメンタルやられそうになるくらいタフだった」

 ――内容に足りないと思っているところがあったのか。
 「8回かかったことは何も思ってませんが、倒すまでの流れというか、もっとテクニックで相手を出させ迎え撃つことも必要だった。相手もすごい研究しているなと感じた」

 ――これで倒れないか、という場面もあったのか。
 「ジャブに関してはダメージ蓄積しているぐらい当たっている。結果的に、本当に真を突くようなものは感じなかった。リードジャブに関しては当てていた。それぐらいですね」

 ――常に想像を超えるパフォーマンスをするボクサーと期待されていることに関しては。
 「自分が常々口にしているので、回りは期待しているとは思う。そういう発言をしながら、自分へのプレッシャーを高めて強さを引き出していくつもりなので来年もそういった試合できるように頑張りたい」

 ――最初は慎重でしたが、一撃だけ終わらせようと思っていた?
 「そんなボクシング、甘くないですよ(笑い)。仕掛けてはいましたけど、タイのボクサー独特の雰囲気、間合い、リズムってものが1回はちょっと読み取りづらかった」

 ――来春に向けての思いは
 「4団体統一をすごく重視してきましたけど、こじれにじれて、スムーズに行かなければそこはそこで考えてスーパーバンタム級も。そこは陣営と相談していきたい」

 ――要望は
 「願いとしては、どちらかのチャンピオンとやりたい」

 ――最後は左で決めようと?
 「流れですね」

 ――集中力を切らさないのが勝因
 「自分の中では保っていたけど、自分の中では途中で切れていることも多々ありました」

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