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村田 ミドル級頂上争い再びスタートラインに カネロとのビッグマッチも

[ 2019年7月13日 05:45 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ   ○同級4位・村田諒太 TKO2回2分34秒 王者ロブ・ブラント● ( 2019年7月12日    エディオンアリーナ大阪 )

2R、ブラント(奥)にリベンジを果たして王座に返り咲いた村田(撮影・北條 貴史)
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 村田が再び“ミドル級頂上争い”のスタートラインに立った。ブラントとの初戦前、ミドル級最強と評価されていた元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦実現へ動いていた帝拳ジムの本田明彦会長(71)は「今回は何も動いていないが、勝ったことがどう評価されるか」と話した。

 現在は無冠のゴロフキンも、ゴロフキンを破ったWBAスーパー&IBF王者サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)も動向が不透明。本田会長は「村田を相手に選んでくれれば最高」と祈るように話したが、村田をプロモートする米トップランク社のボブ・アラムCEOは今後の展望としてカネロとのビッグマッチを挙げ、「勝てる可能性を秘めている」と期待した。

 本田会長は再起を簡単に認めるつもりはなかったという。しかし、昨年12月に話し合い、覚悟を聞いて決断。「この相手を倒さないと先はない」とブラントとの再戦前提で動いた。メジャーになりたいブラントが村田と同じトップランク社と契約したことで交渉が進み、リベンジ戦が実現。スパーリングパートナーを4人用意するなど、万全の態勢を整えた。

 数多くの世界戦を手掛けた世界的プロモーターは「やっぱり気持ち。半歩前で(相手パンチを)ブロックする勇気があったから、半歩前で当てることができた」と勝因を総括した。村田から「跳びはねて喜んでいるのを初めて見た」と指摘されると、苦笑いしながら「さすが持っている。あんな負け方をしたあとに、こういう試合はなかなかできない」と称賛を惜しまなかった。

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2019年7月13日のニュース