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拳四朗、現役最多V6!地元で4回TKO「気持ち良かった」

[ 2019年7月13日 05:30 ]

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ   ○王者・拳四朗 TKO4回1分0秒 同級1位ジョナサン・タコニン● ( 2019年7月12日    エディオンアリーナ大阪 )

4R、TKOでタコニン(右)を破って6度目の防衛を果たした拳四朗(撮影・北條 貴史)
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 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは王者・拳四朗(27=BMB)が4回1分0秒、TKOで同級1位の挑戦者ジョナサン・タコニン(32=フィリピン)を下し、6度目の防衛に成功した。試合後は名前の由来となった漫画「北斗の拳」のロゴがあしらわれたリングに寝そべり強さをアピール。「強い選手とどんどんやってベルトを集め格好いいと言われたい。皆さん、どんどん挑戦してください」と言い放った。

 序盤から低い姿勢の相手に右アッパーを効果的に使用。4回にはカウンターで打ち下ろし気味の右をヒットさせた。「(打ち)抜けた感じ」。挑戦者は立ち上がるも、レフェリーが右手を振り試合を止めた。

 地元関西で期待に応え、日本人の現役世界王者で最多6度目の防衛に成功。リングサイドで観戦した同じ階級のWBAスーパー王者・京口紘人(25=ワタナベ)との統一戦の実現に注目が集まる。父の寺地永会長は「今日の感じなら12月でも(統一戦を)できますよ」と意欲を示した。ファンも望む激突は早ければ年内にも実現しそうだ。

 ▽拳四朗―タコニンVTR 拳四朗が4回にカウンターの右強打で顎を鮮やかに打ち抜いて試合を決めた。ステップや打撃のスピードを生かした。左ジャブとノーモーションで繰り出す右を的確に当ててペースをつかんだ。挑戦者の回転力に押されて守勢となった場面も右アッパーなどで冷静に対処した。タコニンは防御が甘くなった。

 ◆拳四朗(けん・しろう)本名・寺地拳四朗。1992年(平4)1月6日生まれ、京都府城陽市出身の27歳。奈良朱雀高―関大。アマ74戦58勝(20KO)16敗。14年8月プロデビュー。15年10月にWBCユース・ライトフライ級王座、同年12月に日本同級王座、16年8月に東洋太平洋同級王座を獲得。17年5月、プロ10戦目でWBC世界同級王座獲得。身長1メートル65、リーチ1メートル64の右ボクサーファイター。

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