【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部

明治大学【対早大2回戦】森下暢リーグ初先発初白星 早大の猛攻振り切り勝ち点奪取

[ 2017年4月25日 06:30 ]

対早大2回戦   明大3―2早大 ( 2017年4月23日    神宮 )

抜群の安定感で打者を封じた森下暢(C)明大スポーツ新聞部
Photo By 提供写真

 宿敵・早大を連勝で下し勝ち点を奪取した。3回表に逢澤崚介外野手(文3=関西)の適時三塁打で先制すると、6回にも逢澤らの4安打で2点を追加する。投げてはリーグ戦初先発の森下暢仁投手(政経2=大分商)が8回に2点返され追い上げられるも、7回2/3を7安打2失点7三振と安定のある投球で試合を作った。最後は齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)が締め、3−2で4連勝を飾った。

 大エースへの一歩を踏み出した。勝ち点が懸かる早大2回戦を任されたのはリーグ戦初先発の森下暢。「自分が最後まで投げ切る」(森下暢)と強気な気持ちで臨めば、初回から自己最速を1キロ上回る149キロの直球、スライダー、カーブなどの変化球を低めのコーナーに集めた。初スタメンマスクを被った清水風馬捕手(商1=常総学院)とテンポのいい投球で試合を組み立て7回まで0を刻み続けるが、8回には2者連続安打で無死一、二塁のピンチに。だが森下暢が打球を三塁に送球する好フィールディングや、右翼・越智達矢外野手(営3=丹原)の攻守で2失点にとどめ、早大に流れを渡さなかった。最終回は齊藤が連投の疲れを見せない投球で、打者3人を切って取りゲームセット。昨年森下暢は春季新人戦での右肘ケガ、そして今季の東大戦はインフルエンザを発症したこともあり今回がリーグ戦初先発だった。だが今年の大学日本代表候補にも選出されるなど実力は十分。「今日みたいに試合を作れるようなピッチングをしたい」(森下暢)と、2勝目へ力強く意気込んだ。

 メイジの粘り強さは健在だ。「暢仁が初先発で頑張ってたので先輩として何とか援護したかった」(逢澤)。3回、2死二塁から今季主軸を担っている逢澤が右中間を破る適時三塁打で先制点を入れると、6回にも逢澤が弱い二塁ゴロを全力疾走し出塁。続く越智のヒットエンドランで好機を広げると、平塚大賀内野手(政経3=春日部共栄)、河野祐斗内野手(文4=鳴門)の適時打で中押しとなる2点を追加した。

 今年は昨年の佐野恵太選手(平29商卒・現横浜DeNAベイスターズ)、牛島将太選手(平29営卒・現JR九州)らのようなパワー打者がいない。その中で逢澤は「今年は主軸にならないといけない」とこの冬は振り込みに着手。スイングスピードを上げれば、チームトップの4割3分8厘で打線をけん引している。中野速人主将(法4=桐光学園)も「チームがつながってきた」と自負するように、足を生かすプレーや、犠打などで打者が束となり1点を積み重ねている。チームはリーグ最少の14三振。一人一人が“継なぐ”野球を体現している。華やかさはなくとも確実に点を取る形で、次戦以降も勝利をつかむ。

 優勝戦線を一気に駆け上がる。オープン戦ではなかなか勝てずリーグ戦が懸念されていたが、開幕戦から4連勝とチームは好調。全勝優勝への道も見えてきた。波に乗っているチームは次戦、法大に挑む。法大はいまだ勝ち点はないが「実力的には六大ナンバーワン」(中野)と油断できる相手ではない。強打者がひしめくオレンジ軍団。明大らしくしぶとく、泥臭く、血の明法戦を制す。[明大スポーツ新聞部 浜崎結衣]

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る

明大スポーツ新聞部 公式ホームページ