【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部

明治大学【対法大2回戦】菅野、熊谷継投に完封負け リーグ戦首位陥落

[ 2017年5月2日 06:30 ]

対法大2回戦   明大0―5法大 ( 2017年4月30日    神宮 )

本塁打を打たれた森下暢(C)明大スポーツ新聞部
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 優勝へ向け、痛すぎる敗戦だ。1回戦敗北により、何としても勝たなければいけなかった今試合。しかし先発の森下暢仁投手(政経2=大分商)が4回途中までで3点を奪われ降板すると、続く中継ぎもその勢いを抑えきれずさらに2点を追加された。打線は先発・菅野、抑え・熊谷(ともに法大)の前に散発4安打と沈黙。四球などからいくつか好機も生まれたが、得点には結びつかず0―5と完封負けを喫した。

 一瞬で痛打を実感した。「打たれた、と思いました」(森下暢)。5回、森(法大)から3点目となる本塁打を被弾。決め球の一つ、カーブをすくい上げるように振り抜かれた。この回までに2点を失い、立て直しに入る矢先の出来事だった。通して調子は悪くなかったが、全体的に球が浮き本来の投球にはならず。またそこに「低めに要求できなかった」と清水風馬捕手(商1=常総学院)の配球ミスも相まった。先日の早大2回戦で初勝利を挙げ、期待がかかっていた中での敗北。「次回は自分の持っている力を出せるように」(森下暢)と悔しさをにじませた。

 法大の猛勢はまだ続く。2番手として、ここまで4試合投げ無失点の石毛力斗投手(文1=高崎健康福祉大高崎)が登板。「しっかりコースについていけば打たれない」と森下暢からの助言も受け、万全の心持ちで臨んだ。しかし6回、先頭打者に内野安打と盗塁でピンチを作られ「冷静さを失った」(石毛)。球が高めに浮き始め、そこを狙った適時打を浴びてしまった。後継の三輪昴平投手(国際3=日大三)も3連打で満塁とされ、高橋裕也投手(総合3=向上)の暴投でさらに1点追加。ここまで安定していた救援陣の度重なる失点という、不安要素を残して試合は終了した。

 好機を生かせなかったことも敗因だ。7回、1死満塁というこの日最大のヤマ場で、代打・河野祐斗内野手(文4=鳴門)が不運な併殺打に終わった。また序盤の3回は、得点圏に走者を進めたが凡退というパターンで先制を逃している。“継なぐ”の精神で勝ち上がってきたチームに掛かった暗雲。クリーンアップながら4凡退に終わった逢澤崚介外野手(文3=関西)、越智達矢外野手(営3=丹原)を中心に、打線の立て直しを図りたい。

 この結果により首位からは陥落。代わってその座に躍り出たのは、次カードで当たる慶大だ。投打ともに精鋭ぞろい、強力なチームだがもう勝利以外の道はない。次戦まであと2週間。この試合で見つかった課題をクリアし、もう一度首位に返り咲いてみせる。[明大スポーツ新聞部 三ツ橋和希]

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