【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部

明治大学【開幕前インタビュー】渡辺佳明内野手

[ 2017年4月6日 05:30 ]

ハイレベルな攻守が魅力の渡辺内野手(C)明大スポーツ新聞部
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 「新生明治」で戦後初のリーグ3連覇だ! 昨年は3年ぶりのリーグ戦春秋連覇を達成し、明治神宮大会で5年ぶりの日本一を飾った。今季は戦後初、1938年以来となるリーグ戦3連覇に挑む。柳裕也選手(平29政経卒・現中日ドラゴンズ)ら主力選手が抜け、顔ぶれが一新したチーム。熾烈(しれつ)なレギュラー争いが展開されているが、投打ともに選手層の厚さは六大学随一。悲願の瞬間へ向け、準備は万全だ。

 日本一の立役者が、3連覇の“道しるべ”となる。渡辺佳明内野手(政経3=横浜)は昨季打率3割5分9厘と圧倒的打力で優勝に大きく貢献。自身初となるベストナインにも選出された。ハイレベルな攻守に加え善波達也監督からも評価が高いゲーム勘など多様な武器をあわせ持ち、新体制でも存在感を発揮。数少ないリーグ戦経験者として、チームをプレー、精神の両面で先導していく。

 ――現在の調子は
 良い日と悪い日の差があるので、その波が安定してくればいいかなと思うので、あと残り少ないですけどその期間で調子を良い方向に持っていけたらと思います。試行錯誤してる部分があって、そういう意味でヒット出る日と出ない日、合う形合わない形があってまだ固まってないので、そこが波がある原因かなと思います。

 ――キャンプの時は打撃フォームが固まっていないとおっしゃっていましたが
 キャンプの時に変えるって言ってたんですけど、実戦入ってきてまたこうした方がいいんじゃないかなって直してるところですね。インコースも外角にも、そして真っすぐも変化球にも対応できるのと、ワンシーズン波がないバッティングが理想かなと思います。

 ――この冬、重点的に取り組んだことは
 冬は守備練習やバッティング練習の技術面はやらないで、毎日ウエイトトレーニングを重点的にやってました。そこは今になってよかったかなと思います。スイングスピードと打球の強さは出てきたかなと。継続的に負荷がかかるぐらいのやつをずっとやってました。パワー上げるってよりも春のリーグ戦中に体重を落とさないのを一番に考えてやってたので、その後にパワーが付いてきたかなという感じです。

 ――西日本遠征でつかめたことは
 社会人とやってみて、甘い球が全然来なかったので、少しでも甘い球をどうヒットにできるか、そういう難しさを西日本遠征で経験したかなと思います。

 ――西日本遠征の試合以外の思い出は
 広島で原爆ドームを見て、一回見ておきたかったものなのでいい経験になったかなと思います。

 ――オープン戦ではよく上位打線を打っています
 任されたところをしっかり打てればなと今は思ってます。昨年9番打ってる時は8番バッターがピッチャーなので色々考えてたんですけど、上位打線ではどうやって塁に出るかとか考えることも変わってくるので、上位打線もまた難しくて。攻め方も結構きついと思うのでその中でどうやって打てるか考えながらやっていきたいと思います。上位打線は9番の時より甘い球が来ないと思うので、一球に対する執着心というか甘い球を逃さないことをしっかりやっていかないと打てないと思います。

 ――守備の面で重要視していることは何ですか
 オープン戦入ってからは手首の柔らかさを使うように意識してます。守備の中での奥行きを取れるようにしたいと思って今は意識して守ってます。

 ――オープン戦ではどのような課題を持って毎試合やっていますか
 まずはノーエラー。昨年フル出場してた内野手は今年は自分だけだと思うので、声かけられるのが一番自分が多いと思うので、ピッチャーの声かけだったり周りへの声かけをしっかりやっていってる感じです。

 ――昨年レギュラー出場していた現役生は渡辺選手と逢澤選手のみですが、そういう点で責任感などはありますか
 経験してたのが自分と逢澤だけなので、責任感もありますけど昨年1年間出させてもらった経験を周りに伝えていかなければいけないと思います。それを伝えるのが自分たちの使命だと思うので。リーグ戦になったら分からないこともみんなあると思うのでそこは伝えられたらなと思います。勝つことが一番なので、上級生だったり下だったり関係なく勝ちにこだわってやっていきたいので、上に言うのも自分は苦じゃないですね。

 ――昨季ベストナインということで、今季はマークもきつくなると思います
 マークはきつくなるとは思いますけど、自分のことをしっかりやれば昨年みたいに結果は付いてくると思うので、マークどうこうよりも自分の形をリーグ戦までにしっかり作っていきたいと思います。

 ――他大で警戒している投手は
 特に誰ってのはいないんですけど、左ピッチャーが多いイメージがあるので、そこをしっかり打てるように。左ピッチャー打てないと勝てないと思うので。

 ――昨年と今年のチームで一番違うところはどこでしょうか
 昨年は4年生が引っ張ってた感じが強いんですけど、今年は4年生っていう感じじゃなくてチーム全体でいってる感じが強いですね。

 ――今季の目標を教えていただきたいです
 チームとしてはリーグ優勝と日本一。個人ではまたベストナイン、それと首位打者。そこをしっかりやっていきたいなと思います。

 ――最後に今季の意気込みをお願いします
 3季連続優勝が懸かっているので、どんな形でも優勝して日本一に臨めたらいいかなと思います。

 ――ありがとうございました[明大スポーツ新聞部・三ツ橋和希]

 ◆渡辺 佳明(わたなべ・よしあき)政経3、横浜高出、179センチ・74キロ、内野手、右投左打。

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