【WBC】まさに「イタリアの種馬」? 映画「ロッキー」ばりの米国撃破劇 全勝イタリアの強さの秘密は?

[ 2026年3月12日 21:50 ]

8回にこの試合3本目となる本塁打を放ったパスクアンティノを祝うイタリアナイン(AP)
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 熱戦が続くWBCは各地での1次ラウンドが終了。準々決勝に進むベスト8が決定した。最大のサプライズはプールBを4勝0敗の1位で突破したイタリアだろう。特に米国戦の勝利は「ジャイアントキリング」として世界中の野球ファンを驚かせた。

 ただし、侮るなかれ。「サッカー王国」で有名なイタリア国内にもプロ野球リーグはある。しかし今回は単に欧州からやってきたチームではない。「イタリア系」の大リーガーや有望な若手マイナーリーガーが集結している「隠れ強豪」のチームなのだ。

 イタリア代表で、大リーグや下部のマイナー組織に所属している選手は実に21人。大会に出場した20チームのうちでは米国、ドミニカ共和国、ベネズエラに次いで4番目に多い。

 メキシコ戦で大会史上初の1試合3本塁打を放った主将のビニー・パスクアンティノは28歳の左打者。昨季はロイヤルズで32本塁打、113打点をマークした。23歳のジャック・カグリオンはロ軍のチームメートで、23年ドラフト1巡目(全体6番目)で指名された有望株。昨季メジャーデビューし、今大会も打率・375、1本塁打と好調だ。

 36歳のジョン・バーティーは22年のナ・リーグ盗塁王。21歳のダンテ・ノリは4試合で打率・500、2本塁打、5打点。昨季はフィリーズのマイナーでプレーしていた。

 投手では24歳左腕のサム・アルデゲリ。24年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、イタリア本国出身では2人目の大リーガーになった。今大会はブラジル戦に先発。4回2/3を1安打無失点に抑えて8三振を奪った。

 アーロン・ノラは32歳の右投手でメジャー通算109勝。サイ・ヤング賞の投票で2度、3位に入った実力者で、メキシコ戦に先発して5回4安打無失点の好投だった。マイケル・ロレンゼンは34歳のベテラン。メジャー通算54勝の右腕は、米国戦に先発して4回2/3を2安打無失点に抑えて大金星の立役者の一人になった。

 実績ある大リーガーと若手が融合したチーム。侍ジャパンは23年の前回大会の準々決勝で対戦し、先発・大谷翔平が5回途中を2失点に抑えるなどして9―3で勝利した。

 シルベスター・スタローンが演じた映画「ロッキー」の主人公ロッキー・バルボアもイタリア系で、「イタリアの種馬」のニックネームだった。侍ジャパンは今大会では準決勝で相まみえる可能性がある。米国戦の番狂わせは、ロッキーが映画の中で王者アポロ・クリードを撃破したシーンに重なる。侍ジャパンにとって、決して油断ならない相手だ。

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