【インタビュー】大谷通訳アイアトン氏の“もう一つの顔” 侍ジャパン連覇へアイデア提供「貢献したい」

[ 2026年3月12日 06:00 ]

WBC1次R<日本・韓国>ベンチで資料を手に大谷と話すアイアトン氏(撮影・沢田 明徳)
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 WBCに侍ジャパンのアナリストとして参加しているウィル・アイアトン氏(37)がスポニチ本紙のインタビューに応じた。ドジャースではデータ分析担当としてワールドシリーズ(WS)連覇に貢献し、大谷翔平投手(31)の通訳も担当。アナリスト就任までの舞台裏や、WBC連覇に懸ける思いを語った。(取材・柳原 直之)

 WS連覇のド軍で見慣れた光景が、侍ジャパンでも広がっている。ベンチでタブレット端末を片手に戦況に目を光らせ、時に選手や首脳陣と話し込む姿がある。アイアトン氏は「データを戦略に取り入れ、どうやって活用するか。特に相手打者、相手投手の傾向をしっかり把握して、そこに基づいた戦略を各打者、各投手ごとに立てています」と自身の役目を語る。

 フィリピン出身の母と日米ハーフの父を持つアイアトン氏。井端監督から最初のオファーを受けたのは2年前だった。「“ぜひ来てもらいたい”とおっしゃっていただき、“ぜひ!”と即答しました。現在のメンバーが確定した後に正式なオファーを頂きました」。アイアトン氏は第3回WBCの予選にフィリピン代表の二塁手として台湾戦に出場した経験もある。「侍ジャパンに貢献したい、できる限りのことを貢献したいという思いは以前からありました」。ド軍キャンプを一時的に離れることになったが、迷いはなかった。

 16年に前田健(現楽天)の通訳として入団したド軍では、現在は大谷の通訳として有名になったが、データ分析担当というもう一つの顔を持つ。アイアトン氏は「今回僕が侍ジャパンに参加できた理由の一つに、由伸くん(山本)からのプッシュ(推薦)があったというのも聞いています。“必要な人だ”と、由伸くんが伝えてくれたおかげです」と話す。山本も開幕2日前の会見で「とにかく多才な方。ゲームプランも一緒につくってくれる。あさっての試合(6日の台湾戦)もいつもと変わらないように整えていただいた」と感謝の言葉を述べ、3回途中無失点の好投につなげた。

 14日(日本時間15日)から舞台をマイアミに移し、準々決勝に臨む。アイアトン氏は「僕のメインの役割は、特に米国で活躍しているマイナー、メジャーリーガーのスカウティングリポートやデータを解析して、プランを提供すること。僕からの目線のインプットを、東京ドームの1次ラウンドはもちろん、特にマイアミでの準々決勝以降に関しては提供しています」。今大会は打者に専念する大谷に関しても「どの状況、どのスタジアムに行っても、しっかり自分のルーティンができるようにサポートしたいなと思っています」と力を込めた。

 06、09年大会以来の連覇へ。ド軍が誇るデータのスペシャリストとして侍ジャパンを支える。

 ◇ウィル・アイアトン 1988年(昭63)12月21日生まれ、東京都出身の37歳。15歳まで日本で過ごし、ハワイの高校に進学後、カリフォルニア州のメンロー大学を卒業。13年はレンジャーズ傘下1Aでプレー。レ軍、ヤンキースでのインターンを経て16年に前田健の通訳としてドジャース入り。前田健移籍後もド軍に残りデータ分析を担当し、24年から大谷ら日本選手の通訳も兼務している。

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