【侍ジャパン】栗山英樹前監督 愛弟子・大谷の状態に太鼓判 2番起用で歩かされない状況提言

[ 2026年3月6日 05:00 ]

2023年WBC優勝を決め大谷と抱き合う栗山監督
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 23年WBCで世界一へ導いた侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(64=日本ハムチーフ・ベースボール・オフィサー)が、侍ジャパンの1次ラウンドを展望した。打者専念で臨む愛弟子のドジャース・大谷翔平投手(31)の状態に太鼓判を押し、準々決勝進出へ投手起用を一つのポイントに挙げた。

 オリックス、阪神との強化試合で翔平は計5打数無安打。本番を前にして打席数も足りていない中でその結果を心配する声もあるが、体の状態を見る限りは心配はいらない。これまでのように肘や肩などの影響があったシーズンとは違い、体のどこも気になるところがないまま野球ができているからだ。

 今の自分の状態でどう打ったら結果が出るのか。それを一番知っているのが翔平でもある。気持ちが入った時に「どう打つか」ではなく、「相手をやっつける」と思うことで出力が上がり、集中力が増す。あとは自分の感覚と動きだが、今の体の状態なら微調整するだけでいいだろう。一つ挙げるなら、前回は投げる準備もして大会に入ったが、今回は投げる方を完全には上げていない。二刀流の本質は投打一緒に進めるということ。その感覚がどうか。ただ、体の状態さえ確認できていれば、どう体を使って打てばいいかを実践する能力が抜群に高いので、本番で必ず結果を出すはずだ。

 そこでポイントとなるのが打順。相手が勝ちに来たら、翔平はまず歩かされる。それは昨年のワールドシリーズ第3戦での1試合9出塁が証明している。歩かされない状況をできるだけつくるため、出塁率の高い近藤を1番、2番に翔平、そして3番は鈴木か吉田。翔平が歩かされた後の打者には「絶対に打たなければ」という重圧がかかる。それをはねのけて打つには、メジャー経験豊富などちらかが適任ではないか。

 投手では、当初第4戦先発と予想されていた伊藤の使い方がポイントになりそうだ。球数制限がある中、長いイニングも投げられてピンチでリリーフもできる投手。北山と種市も含め、どこでどう使うか。ここで重要なのは「どちらでも投げられる」と「どちらでも結果を出せる」は違うということ。相手にもよるし、投手の状態にもよる。そこを見極めて判断することが大切で、前回大会も経験した伊藤は貴重なピースになるはずだ。

 今の侍ジャパンなら1次ラウンドはまず大丈夫だろう。ただ、何が起こるか分からないのが国際大会。前回大会でも、絶対に勝てると言われた中国との初戦は怖さというか嫌な感じがあった。まして今回は初戦から台湾、韓国と難敵が続く。そういう絶対に負けられない戦いでは決断を迫られる局面が来る。どっちもどっち、フィフティー・フィフティーの時、私は「動く」と決めていた。我慢はしない。局面をしっかり見極め、決断する。連覇へ井端監督の決断にも注目したい。(侍ジャパン前監督)

 ▽前回23年WBC 栗山監督の下、大谷が初出場し投打二刀流でフル回転。鈴木は左脇腹の肉離れで辞退となったが、初の日系選手となったヌートバーや、ダルビッシュ、吉田のメジャー組や、後に海を渡る山本、佐々木、今永、松井、岡本、村上らが出場した。1次ラウンドは大谷、ダルビッシュ、佐々木、山本の順に4本柱が先発。準々決勝はイタリアを下し、準決勝メキシコ戦は吉田の同点3ランで7回に追いつき、9回に村上が逆転サヨナラの2点二塁打。決勝の米国戦は村上と岡本のアベック弾で優位に進め、最後は抑えの大谷がトラウトを空振り三振に斬り、14年3大会ぶりに世界一を奪還した。

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