阪神・大山悠輔、今季も5番は任せろ!オープン戦開幕戦いきなり3安打で“スロースターター”返上!?

[ 2026年2月22日 05:15 ]

オープン戦   阪神1―1中日 ( 2026年2月21日    北谷 )

<中・神>6回、左中間に二塁打を放つ大山(撮影・岸 良祐)
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 プロ野球のオープン戦が21日、沖縄県各地で開幕した。藤川球児監督(45)率いる阪神は、中日戦(北谷)で1―1の引き分け。チームは2年連続のドロー発進も3打数3安打と気を吐いたのが「4番・一塁」で先発した大山悠輔内野手(31)だ。プロ10年目で初のオープン戦3安打発進。既に指揮官から昨季に続く5番起用を告げられている大黒柱が、2リーグ制以降では球団初となる連覇へ盤石のスタートを切った。

 南国の心地よい日差しと海風を全身に浴び、大山が躍動した。意地も、技も、パワーも存分に披露。中日と対したオープン戦の開幕戦で、いきなり3安打の固め打ちだ。今春初めて実戦出場を果たした11日の紅白戦で豪快弾を放った男が、今春初となる同一リーグとの一戦で快音を連発。バットは“打ち出の小づち”と化し、打球は面白いようにヒットゾーンへ飛んでいった。

 「良いところもありましたし、まだまだというところもある。そこはしっかり反省しながら、残りのキャンプも少ないので、そこはしっかりやりたい」

 打席全てを「H」で彩っても、決して満足感に浸ることはない。だが、北谷に詰めかけた虎党は、鮮やかなヒットパレードに聞きほれていた。幕開けで示したのは「意地」だ。2回先頭で、ベテラン左腕・大野と対峙(たいじ)。カウント2―2から見逃せばボールかという内寄り低めの142キロ直球を、バットの先で拾った。相棒が折れる“グシャッ”という衝撃音を残しながらも、白球は左翼前へポトリと落ちた。

 4回1死からの第2打席は技で魅せた。投手は2番手右腕・松木平。カウント1―1から外寄り低めの142キロ直球を素直にはじき返し、一塁・サノーの左を強襲。ガラ空きだった一塁線を鋭く抜き、再びチャンスメークを果たした。

 締めは持ち前のパワーで沸かせた。6回2死、左腕・三浦がカウント2―2から投じた真ん中チェンジアップを振り抜き、左中間二塁打。あと数メートルで本塁打という圧巻の放物線で続く浜田の同点打を誘発。二塁からの激走も見事だった。

 全方向に打ち分け、10年目で初となるオープン戦の3安打発進。31歳の頼もしい姿にも藤川監督は「健康であれば(いい)。まだこの時期だから。じっくりと仕上げていく。開幕までまだまだ鍛えていく」と淡々と振り返った。指揮官が「本人にはもう伝えています」とうなずく通り、今季も森下、佐藤輝に続く「5番」を打つ。エンジンのかかりが遅く、毎年苦労とともに過ごしてきた「春」も、今年は心配ないだろう。シーズン開幕の「3・27」まで1カ月余り。ロケットスタート、そして歓喜の秋も見据え、抜かりなく準備を進める。(八木 勇磨)

 ▽春の大山

 19年5月にSNS上で話題になった、小学5年生男子による「春」がテーマの詩。夕方6時、阪神のナイター中継を見る日常から
 『ダブルプレーにキャッチャーフライたまに相手のエラー。
 でもだいじょうぶ春だ。
 春の大山。
 打つんだ。』
と結ばれ、春先に調子の出ない大山への心配と、期待が込められている。

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