【新春インタビュー 広島・新井監督(1)】逆襲の4年目 日本一のカギは「結果」「変化」

[ 2026年1月1日 05:05 ]

日本一を目標に掲げた新井監督 (撮影・平嶋 理子) 
Photo By スポニチ

 栄光のリーグ3連覇から8年目を迎えた。しかも、直近は2年連続Bクラス。世代交代期に広島・新井貴浩監督(48)が推進するチーム改革の成否は現時点で不明だ。だが、カープを深く愛する指揮官は、就任4年目もまた信念を持って戦いを挑む。もっと強く、もっと高みへ。キーワードは「結果」「変化」。低いであろう下馬評を覆し、ビッグ・アップセットの演出に全てを懸ける。 (取材・構成 江尾 卓也)

 ――昨年10月4日の最終戦。あいさつの中での“来年も苦しみは続くと思う”という発言が反響を呼びました。その真意を改めて。

 「優勝、日本一を目指して全力を尽くすのは当然のこと。目標を達成するには苦しい道のりになる、困難が伴い、さらなる努力が必要になるというニュアンスだったんですが、言葉足らずでしたね。あまりにも正直に言い過ぎたかなという反省はあります。言わんとすることが伝わっていなかったので」

 ――昨季後半戦は若手の育成強化にシフトしました。苦しい道のりには、世代交代は一朝一夕にいかないという意味合いも込めて。

 「そうですね。選手は1、2年で育つもんじゃない。特に野手はそう。簡単にはいかないというのは十分に分かっているので」

 ――野手は伸び悩みが目立つという声もあります。監督は、どう受け止めていますか。

 「受け止め方ですよね。伸び悩んでいると見るのか、いや、精いっぱいやっていると見るのか。指導する側、マネジメントする側としては、選手の持つ力を最大限引き出せるようにサポートしていかなきゃいけないのは当然なんですが、伸び悩みなのか、精いっぱいやった結果の今なのか、見極めて判断するのも、こちら側の責任としてあると思うんですよ。3年間(監督を)やらせてもらい、そこのあたりはもうよく分かったということです」

 ――伸び悩んでいるという見方は、必ずしも適切でないということですね。それでも起死回生を図るには若い力の台頭が急務です。

 「もちろん、そうです。リーグ3連覇(16~18年)した当時の主力がベテランになって、彼らに代わる選手を育てないといけない。私が何年現場にいるか分かりませんが、自分がやらないとカープの3~5年後の未来が見えてこないんですよ。ここは自分が我慢して、辛抱強くやらないといけない。もちろん、勝つためにやっていますし、勝ちたい思いは人一倍強いつもりです。目の前の試合を勝ちにいきながら、未来のカープにも目を向けないといけない。そう思っています」

 ――なるほど。

 「ただ、(選手起用の)判断基準を今年から変えようと思っています。結果と内容。いや、結果ですね。全て結果で判断しようかな…と。同じ結果なら若手にチャンスがいくのは当然のこと。プロの世界ですから言わなくても分かっていると思いますし、結果を出した選手を使いますよ…という方が分かりやすいと思うんです」

 ――新人選手も?

 「いや、ルーキーは別です。彼らには当てはまりません。この3年間、ベテランはともかく、比較的若い選手にはチャンスがあったわけなので。(プレーぶりを)見させてもらい、よく分かったので。もちろん、若い選手にチャンスを与えて成長を促すのは自分の役目です。同時に、この選手は既に完成されているのか、それともまだ(伸びる)可能性があるのか、見極め(て起用法を考え)るのも自分の仕事だと思っているので」

(2)へ続く

 ≪25年の100試合以上出場は9人≫

 ○…25年の広島は9人が100試合以上に出場。18年の8人から重複するのは菊池だけで、小園、末包、矢野、大盛の4人が19年以降のプロ入りと世代交代は進んでいる。一方で実績では優勝した18年に比べて、5位の25年は100安打以上が7人→3人。2桁本塁打が6人→2人。打率3割(規定以上)が鈴木、丸、松山の3人→小園1人と、戦力の底上げは途上となっている。

続きを表示

この記事のフォト

「広島」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年1月1日のニュース