5年ぶり夏の甲子園練習 今秋ドラフト1位候補の報徳学園・今朝丸は背番1で聖地に帰還

[ 2024年8月3日 05:31 ]

甲子園練習で軽快に動いた報徳学園・今朝丸(撮影・亀井 直樹)
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 第106回全国高校野球選手権の甲子園大会(7日開幕、甲子園)に出場する全49校による甲子園練習が2日に始まった。新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園大会での実施は2019年以来5年ぶり。練習時間は各校20分ずつで、初日は今春の選抜大会準優勝の報徳学園(兵庫)など26校が参加。あす4日まで行われる。

 春の雪辱へ、エース背番で聖地に戻ってきた。今秋ドラフト1位候補に挙がる報徳学園の今朝丸裕喜(3年)は、背番号が選抜での「10」から「1」に変わった。「(甲子園に)戻ってきたという気持ちが強くなりました」。準優勝した今春の選抜大会では、間木歩(3年)との「右腕二枚看板」の一角として貢献。迎えた最後の夏は、真のエースとしての責任を担うことになった。

 夏の甲子園は初体験でも、選抜大会を2年連続準優勝に導いた経験がある。甲子園は計2大会8試合に登板しているだけに、練習ではマウンドからの景色を確認するだけで投球練習は行わなかった。初日に参加した26校の大半の投手がマウンドから投げ込みを行ったことからも、経験の差で優位に立つ。「景色だけ見たかった。それだけ」と聖地がもたらす高揚感とは無縁だった。

 選抜大会では2年連続で決勝に登板し、頂点にあと1勝届かなかった。「今は勝てる投手になったからこそ、1番を背負えるようになったのかと思います。少しでも気が緩んだら負ける。最後は気持ちだと思います」。昨夏は、慶応(神奈川)が日本一に輝いて国民の注目を集めた。今年は、世代No・1投手と評される最速151キロ右腕が夏の主役の大本命だ。 (河合 洋介)

 ◇今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年(平18)6月2日生まれ、神戸市出身の18歳。小3から横屋川井少年野球部で野球を初めて投手。中学では関メディベースボール学院に所属。報徳学園では背番号10でベンチ入りした2年春から2年連続選抜準優勝。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル88、80キロ。右投げ右打ち。

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