岡田監督が阪神で通算485勝目 吉田義男氏を抜いて球団単独2位に浮上

[ 2024年4月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-0巨人 ( 2024年4月17日    甲子園 )

<神・巨>ナインを出迎える岡田監督(左端)(撮影・北條 貴史)
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 ライバル巨人を倒し、岡田監督が阪神監督通算485勝とし、吉田義男監督を抜いて単独2位に浮上した。1位の藤本定義監督の514勝まで29勝。オリックス時代を含めるとプロ野球歴代21位の673勝になった。

 球団初の日本一になった85年に選手、監督の間柄だった偉大な先輩を抜いた。節目の勝利にも「それはまだね、試合があるので。関係ないですね」と語るにとどめた。

 絶妙な継投のタイミングで勝利をたぐり寄せた。ピンチの連続だった伊藤将を引っ張れるだけ引っ張り、7回に桐敷とスイッチ。8回は岩崎、9回はゲラとつないで逃げ切った。これでゲラも岩崎も3セーブずつ。守護神は「まだ流動的」と語り、ダブルストッパー継続を示した。

 85年に自身が3本目を飾った「バックスクリーン3連発記念日」に3回の3安打だけで勝利し「3連発の日に3連打だけで終わったでしょ」とジョークを飛ばした。これで9試合連続2得点以下。きょう18日も2得点以下なら、59年と12年の歴代最長の10試合に並ぶ。貧打にあえぎながら借金1にとどまれているのは、采配によるところが大きい。

 2回無死三塁。打者岸田の場面では1点覚悟で内野を通常位置に守らせた。1死になって吉川を迎えると一転、前進シフトを敷いた。これが的中。二ゴロで本塁タッチアウトを奪い先制点を防いだ。

 「今のこの成績にいてるっていうのは投手陣の頑張りだし、僅差で守りもしのいでというのが続いてるけど、そこを乗り切れば、もうちょっと楽なゲームできると思いますね」

 ベンチが繰り広げる自在の用兵術こそ、猛虎の最大の強みといえそうだ。(倉世古 洋平)

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