筒香が復帰会見　三浦監督から15秒のラブコール「おい！帰って来いよ」米退団後に電話　サプライズ登場も

＜DeNA・筒香入団会見＞三浦監督（右）と握手を交わす筒香（撮影・島崎忠彦）
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　DeNAに復帰した筒香嘉智内野手（32）の入団会見が18日、横浜スタジアムで行われた。

　異例の公開会見。スタンドが無料開放され、集結したファンが見守る中で会見した。応援歌がスタジアムに響く中、スーツ姿の筒香が登場すると、大歓声が巻き起こった。

　スタジアム内に建てられた特設ステージに立った筒香は、復帰が決まり、かつてはともにプレーもした三浦大輔監督から「まずはサンフランシスコ・ジャイアンツを退団した数日後に電話をいただきまして、“おい！帰って来いよ”と言われて。“じゃあ、またな”って15秒くらいで終わりました」と言葉を掛けられたことをユーモアを交え明かした。

　そして、会見途中には三浦監督がサプライズ登場。「おかえり！」と声を掛けられ笑顔がはじけた。三浦監督からは、雨の会見となったことを謝罪され、筒香だけでなくスタジアムは大爆笑。その後、指揮官から背番25のユニホームを着せられ、気持ちを新たにしていた。

　「皆さま…」と話し始めると、スタンドから再び大歓声が。あいさつを中断し、スタジアムを見渡し感無量の表情を見せた筒香は「また、この横浜スタジアムで野球ができる喜びをかみ締めています」と語った。そして入場時の応援歌には「鳥肌が立ちました」とファンの歓迎に感謝した。「正直、日本に戻って野球をすることに、いまいちモチベーションが上がらなかった」。素直な思いを吐露した筒香だったが「ベイスターズで優勝したい」と現在の心境をファンに届けた。

　球団は16日に筒香の獲得を発表。「つつごう」の語呂に合わせ午後2時25分に発表されたことが大きな話題となった。3年契約で、2年目までは年俸3億円、3年目は変動する。5年ぶりの古巣復帰で背番号は当時同様「25」。

　米5年目の今季はジャイアンツとマイナー契約し、招待選手としてメジャーキャンプに参加。3月13日にマイナー降格し、同21日に退団した。米球界からのオファーも待ったが日本球界復帰を決断し、9日に帰国。巨人も条件提示するなど獲得に動いたが、15日に断りの連絡を入れた。

　チームはオースティンが右太腿裏の肉離れで離脱。左翼手の佐野が一塁へ回っているが、筒香は一塁か外野で起用される見込み。電話で復帰の報告を受けていたという三浦監督は「メジャーに挑戦し、夢を追いかける気持ちを見ていた。祈りが通じて、今後は同じ目標に向かいまた一緒に戦える」と歓迎していた。