藤浪だけではない、ディークマン、オッタビノと四球の多い投手と契約したメッツ 果たして大丈夫?

[ 2024年2月7日 09:40 ]

藤浪の移籍を伝えるMLBの公式インスタグラム

 野球では通常強いチームの投手陣は、打者に四球を簡単に与えたりはしない。

 昨季リーグ全体の9回あたりの四球数は平均3・3個で、レイズとツインズは2・7個、ドジャースは2・8個、オリオールズとフィリーズは2・9個しか与えなかった。一方でアスレチックスは4・4個でワースト、ホワイトソックスが4・1個、エンゼルスが4個だった。

 メッツはこのオフ、藤浪晋太郎(29)を獲得。100マイルを超える直球とスプリットが武器だが、なかなか狙い通りのコースに投げられない。アスレチックス時代は9回あたり平均5・5四球、オリオールズでは少し良くなったが、それでも4・6四球だった。だがメッツの新編成本部長デビッド・スターンズはそこはあまり気にせず、威力のある球を投げる投手をそろえたいようだ。

 このオフ、ほかにも左腕ジェイク・ディークマン(37)と契約。昨季はホワイトソックスで9回あたり10・3個の四球を与え1カ月で解雇されたが、レイズで5個と少しマシになった。さらに昨季9回あたり4・2四球のアダム・オッタビノ(38)とも再契約。21年も5・1個ともともと四球が多い投手だ。メッツといえば千賀滉大だが、先発投手の千賀も9回あたり4・2個と四球が多かった。メッツは昨季チーム全体でも3・8個でワースト5に入っていた。威力のあるボールを投げ、強い打球を打たれないこと、三振をたくさん奪えることを重視しているのだろうが、果たしてシーズンに入って勝ち星を積み重ねて行けるのだろうか。

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