阪神・及川 先発挑戦へ カットボール進化させてチャンスつかむ「紅白からしっかりアピール」

[ 2024年2月7日 05:15 ]

ブルペンで投げ終え、久保田コーチ(左)と談笑する阪神・及川(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・及川が先発に挑戦することが6日、分かった。昨季は32試合で救援登板。今春キャンプに突入後に安藤投手コーチから転向を通達された。新球カットボールの精度を向上させ、ハイレベルな先発陣の競争に割って入る覚悟を示した。

 「先発への思いがないと言ったらうそになる。紅白からしっかりアピールしたい」

 左の救援でアピールする決意だった5年目の春。キャンプ初日のキャッチボール中に安藤投手コーチから打診され、驚きつつも「先発で調整していたら中継ぎでも投げられる。今は先発でチャンスがあるのでそこは競争を勝ち抜けるように」と決意を新たにした。

 今後はブルペンでの球数を増やすなど、先発仕様の調整に変更していく予定。第2クール初日もブルペンで変化球も交えて50球を投げた。オフから挑戦しているカットボールと昨季不調だったツーシームを「長いイニング投げるなら(球種は)多い方がいい」と課題に挙げた。

 午後は先輩の村上に「どういう意識で投げているのか」とカットボールのリリースについて意見交換。「先発・及川」の秘密兵器として昇華させるヒントを昨季MVP右腕からも得た。「監督の目につくようにするためには試合しかない。試合で頑張りたい」。先発、救援の両備えを視野。突然舞い込んできた“新天地”でのビッグチャンスに腕ぶした。

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