巨人・松田 ジャイアンツ球場「熱男」締め!!代打で適時二塁打「最後うまく打てて良かった」浅野も涙

[ 2023年9月30日 20:44 ]

右中間へ適時二塁打を放ち、「熱男」ポーズを見せる巨人・松田(撮影・小野寺 大)
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 今季限りでの現役引退を発表した巨人・松田宣浩内野手(40)が30日、川崎市のジャイアンツ球場で行われたイースタン・リーグ西武戦の8回に代打で出場。1死一塁の1ストライクから、斉藤大の142キロ直球を捉え右中間へ適時二塁打を放った。大歓声の中で、二塁ベース上で「熱男」ポーズを披露。「2度とこのジャイアンツ球場でプレーできないので、そういった意味では込み上げてくるものがあった。大半はね、ジャイアンツ球場でこの1年野球をしたので、しっかり最後良い形だったと思う」と笑顔を見せた。

 ライバルチームの主力として、競い合ってきた盟友がお膳立てした。8回1死では、13、17年のWBCでもともに戦った中田翔が代打で出場。「僕のあとにマッチさんが打席に立つって聞いてたんで、なんとか塁出たかった」と左前打でつないだ。松田は、その思いに応える一振り。「翔とは日本ハム時代から、ホームランとか打点を勝負していた。侍ジャパンでは、よく打順も前後する機会が多かったので、翔が最初にいってくれてね。マッチさんいってやりましょうっていって、そんな言葉をかけてくれた」。最高の形だった。

 巨人に加入後、11試合中10試合が代打での出場。1安打のみだっただけに「ジャイアンツに来て、代打で結果が出せなかった。代打で試合に出させていただいて納得した結果が一回もなかったので、最後、うまく打てて良かった」と話した。

 試合後は、二岡2軍監督、西武・荒川3軍バッテリーコーチ兼ブルペン捕手から花束が渡され、マウンドでは巨人ナインと「熱男」ポーズで記念撮影。ドラフト1位の浅野や同2位の萩尾ら多くの若手が、涙を流す光景も。「1年間みんなとプレーして思うところがあったので、僕もうれしかった」と振り返った。

 2軍はこの日も8―0と快勝し、あす10月1日の同戦で勝つか引き分け以上で優勝が決まる。この1年間、多くの時間をともにした選手たちへ「あと1試合、勝つか負けるかで大きく違うと思うし、2軍でもこういう経験するのって凄い大事。しっかり頑張ってほしい」とエールを送った。

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