DeNA・三浦監督 執念の継投で2年連続CS決定! 5回満塁ピンチで育成出身宮城&石川が三振斬り

[ 2023年9月30日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―3阪神 ( 2023年9月29日    横浜 )

<D・神>試合後声援に応える三浦監督(撮影・島崎忠彦)
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 迷いはなかった。4―3の5回無死満塁のピンチ。DeNA・三浦監督が勝負をかけた。先発・石田が森下を空振り三振。「回も早かったので若い2人に任せました」と継投策に打って出た。2番手の23歳右腕・宮城が、4番・大山を149キロ直球で見逃し三振。佐藤輝には25歳左腕の石川を投入し、フルカウントから148キロの高め直球で空振り三振に斬った。

 宮城は18年育成ドラフト1位、石川は20年同1位といずれも育成出身。背番号もそれぞれ92、95で、ともに昨年支配下登録された若武者だ。本拠の3万3267人の観衆と、中秋の名月が見守ったお立ち台も初登場。「とにかくガンガンいくしかないと思って、覚悟を決めて投げた。めちゃくちゃ最高です。あの場面で起用してくれた監督に感謝します!」と宮城。石川も「もう最高。宮城が三振で抑えて勇気をもらった」と笑顔がはじけた。

 抑えの森原が脚の張りでベンチを外れる中で、伊勢とエスコバーがイニングをまたぎ、9回はウェンデルケンが締める7人継投。三浦監督は5回をしのいだ宮城、石川を「2人とも最高の投球をしてくれた。今後の野球人生に大きなものになるのでは」と称えた。

 これで2年連続のCSが決定。敗れた2位・広島にも1ゲーム差に接近し、2位でのCS本拠地開催も見えてきた。残り3試合に「目標はかねて2位。CSが決まり良かったけど、まだここから一戦一戦集中して戦っていきます」と三浦監督。阪神戦5連勝締めも、秋の戦いへ収穫になった。(大木 穂高)

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