ピッチクロック早期導入加速! 日本開催提案の25年MLB開幕戦までに対応必須

[ 2023年9月30日 05:30 ]

今季からMLBで導入された「ピッチクロック」(AP)
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 オーナー会議が29日、都内ホテルで行われ、榊原定征コミッショナーが、大リーグで今季導入されたピッチクロックなどルール変更について言及した。

 同コミッショナーは、7日(日本時間8日)にニューヨークで大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーと会談。導入経緯や効果など会談の内容を会議で報告し「現状報告を踏まえ検討を深めたい」と日本での導入へ前向きな姿勢を示した。

 MLBは、観客動員が減少傾向にあることからファンに大規模アンケートを実施。導入要因がエキサイティングな動きのあるプレーの実現をファンが求めた結果だとし、試合時間短縮の影響で懸念された球場内の物販売り上げも大きな影響はなかったと説明した。「MLBとしては導入に非常にポジティブな見方をしている」と語った。

 また、同コミッショナーはMLBに25年3月19、20日にメジャー開幕戦の日本開催を提案。球場はエスコンフィールド北海道が候補と明かした。その際、NPB球団とのオープン戦を実施する場合は、ピッチクロックなど新ルールを適用。26年WBCも同ルールが導入されるとした。ピッチクロックは7月のオーナー会議の指示で検討を始めているが、25年3月の同オープン戦までの対応は必須。早期導入が加速する流れとなった。(秋村 誠人)

 ▽ピッチクロック 試合時間短縮を目的に投球間に制限時間を設けるルール。MLBが今季から採用し、一定の成果を収めている。投手は捕手から球を受けてから、走者なしの場合は15秒、ありの場合は20秒以内に投球動作を始めないと1ボールが宣告される。また、打者は残り8秒までに打つ準備を整えなければ1ストライクが宣告される。国内では今春のスポニチ大会など社会人野球でも実施されている。

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