広島・ターリーCS間に合った 2軍戦で実戦復帰1イニング完全 腰の状態「問題ない」

[ 2023年9月28日 06:05 ]

実戦復帰した広島・ターリー
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 広島のニック・ターリー投手(34)が27日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で実戦復帰した。1―0の7回から登板し、1回を3者凡退。腰痛を患って8月21日に出場選手登録を外れてから約1カ月ぶりの実戦で、最速151キロを計測するなど回復をアピールした。順調に調整が進めば、10月14日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでの1軍復帰が見込まれる。

 本拠地のファンからの温かい拍手と声援を背に、ターリーが8月18日の巨人戦以来、40日ぶりの復帰マウンドに向かった。

 「一日でも早く戻ってきたいと思っていたので、今日戻ってこられて良かった」

 1―0の7回から3番手で登板。先頭の生海をチェンジアップで中飛に抑えると、続く水谷もチェンジアップでタイミングを外して三ゴロ。最後は渡辺陸を最速151キロ直球で空振り三振に仕留め、1イニングをパーフェクトで終えた。

 「(腰の状態は)大丈夫。問題ない。今日は自分の感覚を取り戻すところがテーマだった。結果的に見れば3人でアウトを取れたが、ストライク、ボールのばらつきもあった。これから制球を修正していきたいが、最後に三振を取った真っすぐは、いい感覚だった」

 8月21日に腰痛を患い、出場選手登録を抹消されてからは最短同31日の復帰を目指して調整してきたが、復帰までは1カ月を要した。「腰に痛みがきたのは、臀部(でんぶ)や足が硬いから。その分、腰に負担がかかったのかなと思う」。故障の要因を語る左腕はリハビリ生活を送る中で、ストレッチのメニューを増やし、練習までの準備運動にも、時間を費やしてきた。

 来日2年目の今季は44試合で7勝1敗、1セーブ、防御率1・74の好成績。貴重な左のセットアッパーとして、島内、矢崎、栗林らとともにブルペンを支えてきた。頼れる助っ投の1軍復帰が待たれる中で、高2軍監督は「次の遠征は行く予定でいる」と29日からのウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)に同行させると明言した。

 今後は10月14日からのCSファーストSでの1軍復帰に照準を定める。左腕はポストシーズンへ、さらなる精度向上を誓う。

 「クライマックスシリーズまで、シーズンが終われば2週間の期間もある。もっと状態を上げていきたい」

 2軍で実戦を重ねながら、まずは万全に態勢を整えていく。(長谷川 凡記)

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