阪神の鉄壁救援陣が堂々零封リレー 2番手・島本から6人で7イニングを1安打 最後は岩崎が雄叫び

[ 2023年7月3日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2ー2巨人 ( 2023年7月2日    東京D )

<巨・神> 2番手で登板した島本は2イニングを投げ無失点投球(撮影・大森 寛明)
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 虎が誇る鉄壁の救援陣が、個々の役割を果たした。5回67球で降板した先発・才木の後を受け6回から登板した島本が救援陣による零封リレーの第1走者となった。

 「いつも次のリリーフにつなごうと思ってやっています。ゼロに抑えて、つないでいこうと思っていた」

 先頭の丸と、直前の打席で一発を放っている秋広を二ゴロに抑え、岡本和には左前打を許しながらも大城卓を中飛。7回は梶谷、吉川、門脇の左3人をわずか9球で完璧に封じた。前回6月28日の中日戦(甲子園)では通算128試合目にしてプロ初黒星。その屈辱を糧にしたマウンドで快投を演じ、見事な再スタートを切った。バトンを渡した石井も8回を3人で抑えた。

 続く9回は岩貞がサヨナラ負けのピンチを背負った。2死二塁で代打・長野と激突。初球から6球続けてスライダーを投じ、最後は投ゴロで脱出。ともに3人で料理した延長10回のK・ケラー、同11回の馬場に勇気を与える投球で最後の守護神・岩崎へとつないだ。

 岩崎は先頭・岡本和に四球を許し、大城卓の犠打と長野の四球で1死一、二塁。再び招いた悪夢の危機も、ウォーカーと中田翔の右の代打陣を執念で空振り三振。最後の雄叫びが充実感の大きさを物語っていた。救援6投手で許した安打はわずか1。救援防御率はリーグトップの2・54を誇る。岩崎の「これ(救援陣の零封)を続けていきたい」という言葉こそ、ブルペン陣の総意だ。(八木 勇磨)

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