満塁打率5割!阪神“最恐”8番木浪が4回2死満塁でチーム唯一の適時打 11犠打はリーグ1位タイ

[ 2023年7月3日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2ー2巨人 ( 2023年7月2日    東京D )

<巨・神>4回2死満塁、勝ち越しの適時打を放った木浪はベンチに向かってポーズを決める(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神・木浪は、満塁でよく打つ。味方が同点に追いついて、なおも4回2死満塁。この絶好機でチーム唯一の適時打を放った。

 「うまく打つことができた。しっかり打ちにいって。ああいう形(適時打)になってくれて良かった」

 1ボール1ストライクからの3球目だった。相手先発のメンデスの137キロ外角スライダーに体が開くことなく引っ張り込んだ一打は右前適時打。前回4月12日の対戦では1打数無安打だった助っ人左腕から価値ある快音を放った。これで今季の満塁打率は・500(8打数4安打)。満塁時の意識については走者を「還す」ことよりも「つなぐ」ことと強調。「その気持ちが良い方向にいっている。継続していきたい」とうなずいた。

 真骨頂は、これだけでは終わらない。2―2で迎えた7回無死一塁の3打席目では、2ボールからメンデスの直球に反応。しっかり打球の勢いを殺した。好機を拡大する今季11個目の犠打を成功させ、ヤクルトの中村に並ぶリーグトップに浮上。打って良し、つないで良しの「恐怖の8番」が、この日も役割を果たした。今季の巨人戦打率も・324と好相性ぶりも健在だった。

 「開幕の疲れが一番出てくる6月が勝負の1カ月」

 そう位置づけていた6月は20試合に出場して、打率・266と踏ん張った。昨年6月は1軍出場がなかった伏兵は当然ながら満足することはない。貪欲な姿勢でチームを鼓舞する背番号0の本当の勝負も、これからだ。(石崎 祥平)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月3日のニュース