DeNA・東「アズマオウ(東王)にすれば良かった…」 ポケモンデーで“推し”に後悔も…セ・トップ8勝

[ 2023年7月3日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3-2中日 ( 2023年7月2日    横浜 )

<D・中>ピカチュウと記念撮影し、笑顔を見せる(左から)楠本、山本、東(撮影・木村 揚輔) 
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 DeNA・東は試合中に気づいた。「あっポケモン、“アズマオウ”にすれば良かった…」。そんな余裕も、リーグトップタイの8勝目に結びついた。「調子は何とも言えなかった。反省はしないと。でも(2歳の)娘に(ヒーロー賞の)ピカチュウ(のぬいぐるみ)を頼まれていたので良かったです!」

 7回7安打2失点。5回までゼロを重ね、昨季まで同僚だった4番・細川も、チェンジアップと切れのある直球を武器に3打数無安打、2三振と完全に封じた。2―0の6回に石川昂に左中間同点2ランを浴びたが、直後の攻撃で楠本の中犠飛で勝ち越し。自身4連勝で、巨人・戸郷に並ぶ8勝目をつかんだ。

 この日は「ポケモンボールパーク ヨコハマ」3連戦最終日。場内の大型ビジョンには選手の「パートナーにしたい好きなポケモン」が紹介され、子供の頃からポケモンに熱中した東は、「かわいい」という理由で、おたまポケモン「ニョロモ」を選んでいた。名前の響きもあり、初代の赤・緑シリーズから登場するきんぎょポケモン「アズマオウ」を推し忘れたことは悔やんだが、マウンドで相手打線を封じる姿は「アズマオウ(東王)」そのものだった。

 帽子、ヘルメット、ファンへ配布のサンバイザーなど、球場は黄色一色の熱気。チームの連敗を4で止め、ポケモンとのコラボシリーズ最後の一戦で初の勝利を飾った。今季本拠地のデーゲームは13勝2分けと無敗。首位阪神とは1・5ゲーム差に縮めた。三浦監督も「東は内容的に良かった。久々に白星がゲットできた」と、アニメ・ポケットモンスターの主人公サトシの決めぜりふで喜んだ。

 「家に堂々と帰れます。(ピカチュウを)マスターボールで捕まえました」と東。ゲーム内で一つしか入手できない、確実にポケモンをゲットできる夢のアイテムの名前を挙げ、悲願のVへ立て直した。(大木 穂高)

 ≪本拠地デーゲーム13勝2分け≫今季のDeNAはナイターで21勝22敗の勝率.488と負け越している一方、デーゲームでは18勝8敗2分けの勝率.692をマーク。これは阪神の.682を上回るセ最高勝率で、横浜スタジアムに限ると13勝2分けの勝率10割だ。

 ▽アズマオウ 初代のポケットモンスター赤・緑から登場する最古参のきんぎょポケモン。「トサキント」の進化形。蝶の羽のように広がる尾びれと赤い胴体に入る黒い模様が特徴。タイプは「みず」。「たきのぼり」、「とびはねる」などの技を使いこなし、新作では特性「ひらいしん」により本来弱点である「でんき」タイプのダメージを無力化して特攻を上げることができるため、バトルで重宝される。

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