巨人ウォーカー 球団助っ人初のサイクル逃し「少し残念」も5の5&3打点大暴れ「うれしい」

[ 2023年6月7日 21:45 ]

交流戦   巨人10―0オリックス ( 2023年6月7日    京セラD )

<オ・巨>5安打と大活躍のウォーカーはヒーローインタビューを終え笑顔(撮影・大森 寛明)
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 巨人のアダム・ウォーカー外野手(31)がオリックス戦(京セラD)で5打数5安打3打点の大暴れ。二塁打が出ずに来日初のサイクル安打こそ逃したものの、チームの今季初となる2桁得点圧勝に大きく貢献した。

 「6番・DH」で先発出場。2回、先頭打者として入った第1打席で相手先発左腕・曽谷から右中間を破る三塁打を放つと、4回には無死一、三塁で曽谷から左前にポトリと落ちる適時打を放ち、貴重な追加点をマークした。相手左翼・中川圭が目測を誤るラッキーな一打。これで完全に波に乗った。

 6回に1死走者なしで入った第3打席では、この回から登板した相手3番手右腕・小木田がカウント2―2から投じた8球目、内角151キロを捉えてバックスクリーンへ叩き込む5号ソロ。サイクル安打がかかった8回、無死二、三塁で入った第4打席では5番手右腕・漆原から左前適時打を放った。最後の打席と思われただけに一塁ベースを大きく回ってから戻り、苦笑いを浮かべたウォーカー。だが、この回、巨人打線は打者10人で一挙5点を挙げ、9回に5打席目が回ってきた。

 8―0で迎えたこの回。ウォーカーは無死一塁で6番手右腕・近藤から右前打。巨人では2008年9月3日の広島戦(京セラD)で達成した小笠原道大以来15年ぶり、外国人選手では球団初となるサイクル安打こそ逃したものの、今季初の3安打猛打賞から一気に5打数5安打3打点という大爆発だった。

 試合後、敵地で臨んだヒーローインタビューでもウォーカーは会心の笑みを浮かべ「アリガトウゴザイマス」と日本語で第一声。まずは4回のラッキーな適時打について「運よくレフト前に落ちて打点になったんですけれども、コーチからもいつも勇気をいただいて、いいプレーができて本当にうれしいです」と振り返った。

 そして、6回のバックスクリーン弾については「全てのホームランが気持ちいいんですけれども、特に追い込まれてからのカウントだったので、なんとか三振にならないように粘り強くバッティングしようと思っていました。いい結果になって本当にうれしいですね」と追い込まれてから3球ファウルで粘り、8球目を捉えた一発についてうれしそうに語った。

 二塁打が出ればサイクル安打達成だった8回の打席について聞かれると「少し意識はしたんですけれども。ちょっと足りない距離だったんで、二塁打にはならず。少し残念だったんですけど、きょうは5打数5安打でチームの勝利に貢献できてうれしいです」と笑顔、笑顔だった。

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