阪神・村上、完投負けもチーム救った 前夜7人登板の救援陣に休養日、岡田監督も評価「悪くないやんか」

[ 2023年6月7日 05:15 ]

交流戦   阪神1-4楽天 ( 2023年6月6日    楽天モバイル )

<楽・神>4回、太田に追加点を許した村上が厳しい表情(撮影・岸 良祐)
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 負けはついても、価値はある。先発・村上は自己最多116球の力投も、8回7安打4失点で完投負け。自身の連勝は3で止まった。

 「打たれた球は全部甘いので。球数は良かったんですけど、チームが勝てなかったので、それではダメだと思います」

 1点リードの2回2死満塁で太田に逆転打を献上。2回での失点は今季8度目の先発で最短だった。4回には東洋大の先輩・鈴木大に浴びた二塁打から、再び太田に左翼線への適時二塁打を浴びた。それでも7回にこの日最速タイの150キロを計測するなど、5回から7回まで無安打投球。粘投を続けた内容にも、首を横に振った。

 「(最速150キロ)でも、やっぱり甘く入ったら意味ないんで。投げきれなかったということ」

 8回先頭の辰己に、中堅へ痛恨のソロ本塁打を被弾。今季2敗目を喫した3年目右腕は「やっぱり3、4点目が無駄だったなと。粘れなかったのがこういう結果になった」と悔しさをかみしめた。

 救援投手7人をつぎ込んだ前日5日のロッテ戦からの移動試合で、先発としての役割は全うした。岡田監督も「完投させてんのに、何も悪くないやんか、そんなん。村上はあれぐらいは投げられるということやろ」と評価。9連戦まっただ中のチームにおいて、ブルペン陣全員を休ませられた意義は大きい。

 少しでも投球回を稼ぐ意識に「それはあった」と語った村上は、「でも後ろにはいいピッチャーがいるんで、何も考えることなく自分の投球をしたいと思って投げていた」と続けた。「やっぱりしっかり投げきること、コントロールを意識して(次戦に向けて)やっていきたい」。次こそはチームに勝利をもたらす快投を演じるべく、前を向いた。(阪井 日向)

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