西武 「急いだ」1球が命運分けた…先制された直後の細川への初球 古賀「僕の責任」

[ 2023年6月7日 05:20 ]

交流戦   西武1-2中日 ( 2023年6月6日    大宮公園 )

<西・中>5回、失点して渋い表情の与座 (撮影・白鳥 佳樹)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】せいては事をし損じる――。格言は野球にも当てはまる。西武は5回に1点を先制され、なお2死二塁。ひと呼吸置くためマウンドに足を運んだ豊田投手コーチは、与座と古賀のバッテリーに「(勝負を)急がなくていいぞ」と声をかけた。しかし、続く細川への初球を痛打される。甘く入った直球。捕手の古賀は「ボール球でも良かったし、最悪歩かせても良かった。僕の責任」と悔やんだ。1点差の惜敗。結果的に大きな2点目だった。

 それまで細川からは2打席連続で三振を奪っていた。決め球はいずれも直球。下手投げ特有の浮き上がるボールの軌道に、タイミングがまるで合っていなかった。三振を恐れて「追い込まれたくない」のが打者心理。初球から、それも打ち取られていた直球を狙ってくる可能性は高かった。ならばボール球で…。勝負の駆け引き。「急いだ」1球が命運を分けた。(鈴木 勝巳)

 ▼西武・与座 1球様子を見て、ボールから入る選択肢もあった。(直球から入ったのは)駆け引きの中で(それまでに)打ち取っているので突くのもセオリー。

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