史上初「PL学園出身監督対決」は中日・立浪監督に軍配　上機嫌で「ヒロシにいいふうにだまされましたね」

交流戦   中日2－1西武 （ 2023年6月6日    大宮公園 ）

＜西・中＞メンバー表を交換する松井監督（左）と立浪監督（撮影・白鳥　佳樹）
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　立浪監督に軍配が上がった。「PL学園出身監督対決」で先輩の貫禄を示した。先発ローテーションの谷間だった中、3日のオリックス戦での救援登板から中2日で抜てきした鈴木が5回2/3無失点の力投。かつての守護神にとって21年4月2日の阪神戦以来の白星は、先発としてプロ初勝利となった。

　「ヒロシ（鈴木）にいいふうにだまされましたね。今日は。ストライク先行で、もうホント、最高ですよ」

　サザンオールスターズの名曲「そんなヒロシに騙されて」を連想させる？コメントで、上機嫌の指揮官。今季就任した敵将・松井監督は母校の6学年後輩。互いに決してチーム状態は良くはないが、敵地で先勝した。

　「西武もいろんな主力選手が抜けて、いい状態ではないと思う。今日、初戦を取れたことも大きいですし、明日以降もしっかり頑張っていきたい」

　17年ドラフト1位入団後、主に中継ぎ、抑えを任されてきた鈴木は、4月16日の巨人戦以来今季2度目、通算4度目の先発で初白星。「前回、先発した時も5回持たずに交代してしまったんで、6回まで投げられて良かった」。チームは県営大宮球場ではこれで2リーグ制以降、3戦3勝。ひそかに“竜の庭”としている。西武、楽天との敵地6連戦の白星発進を、上位浮上の足掛かりとしたい。　（山添　晴治）