栗山英樹氏が講演 WBCで対戦のチェコ、イタリアの姿勢に心を打たれ「ヨーロッパの野球巡りしたい」

[ 2023年6月7日 16:40 ]

「ドリーム・チームの創り方」のテーマで講演を行った栗山氏(撮影・西川祐介)
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 3月のWBCで侍ジャパンを14年ぶり3度目の優勝に導き、5月末に退任した栗山英樹氏(62)が7日、東京都内のホテルで「第381回読売国際経済懇話会 YIES講演会」に出席。「ドリームチームの創り方」をテーマに、選手選考やWBC本大会での秘話などを披露して、今大会を機に欧州の野球を巡る企画を考えていることを明かした。

 今大会では、対戦したチェコ、イタリアの欧州勢の野球に対する姿勢に感激。「純粋に相手をリスペクトして野球をしていた。そういうことをヨーロッパの選手たちが思ってくれていたことが凄くうれしくて。ヨーロッパの野球を巡って見てみたい」と語った。その上で、自身の今後について「誰かが自分を必要としてくれるなら何でもやらないといけないと思ってる。今は何か自分が“これをやるんだ”となるのを待ってる」と球界へさらなる貢献を誓った。

 講演では、日系メジャーリーガーのカージナルス・ヌートバーを初選出する際に、元日本ハムの斎藤佑樹氏からLINEで送られてきた写真に「縁を感じた」と振り返った。斎藤氏が高校ジャパンの米国遠征時に少年時代のヌートバーと一緒に撮った写真で、ヌートバーはそのときにもらったジャパンの帽子をかぶって栗山氏と面談したそうで「それで決めました。野球に対する一生懸命さ、物事に対する誠意とかは見る人に伝わる。これは大丈夫、あとは結果は残すだけと思った」という。また、1次ラウンドの韓国戦で右手小指を骨折した西武・源田をチームに残したときには、どんな形でもチームに貢献したいと号泣して訴える源田に「自分を捨ててチームのために尽くそうとする姿に魂を感じた。その魂を借りた方が、チームが勝つと思った」と決断。その源田に代表される「魂」の結集で侍ジャパンは勝ちきれたと語っていた。

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