ヤクルトが今季初のサヨナラ勝ち 中村悠平が劇的中前打 4時間超えの熱戦制し首位タイ浮上

[ 2023年4月20日 22:10 ]

セ・リーグ   ヤクルト3ー2中日 ( 2023年4月20日    神宮 )

<ヤ・中>延長11回、中村(中央)のサヨナラ打に歓喜の村上(左)ら(撮影・島崎忠彦)
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 ヤクルトは20日、本拠の神宮球場で中日と対戦し、延長11回の末、今季初のサヨナラ勝ちを収めた。この日、首位の阪神が広島に敗れたため、首位タイに浮上した。

 2―2の同点で迎えた11回だった。先頭の長岡が中前打で出塁すると、途中出場の並木が投前へ送りバントを決めて1死二塁。そして途中出場の中村が、中日7番手の山本の球をとらえ、中前に運んだ。試合時間4時間超えの熱戦にケリをつけた。

 初回2死一、三塁からオスナの左翼への二塁打で2点を先制。先発マウンドには43歳の石川が上がったが、2回先頭の石川昂にバックスクリーンへのソロで1点差。さらに1死三塁から木下拓に中前打され同点に追いつかれた。石川はその後追加点を許さず、5回8安打2失点と粘投も、入団1年目から22年連続勝利で、米田哲也(近鉄)に並ぶプロ野球最長記録の達成はお預けとなった。

 それでも6回から、木沢、星、清水、田口、大西とつないで勝ち越し点を許さず耐えたことが11回の劇打につながった。

 ▼中村(11回にサヨナラ中前打)打席入ったときにファンのみなさんの声援がものすごくあって僕が本当勇気づけられて、最後1本を打たせてくれた。僕自身もスタメンじゃなかったんですけど、初回からベンチ裏でずっと素振りしてたんで、その成果が出て良かったかなと思います。一人一人が一生懸命やって、みんなでつないで、打線もつないで、中継ぎもつないで、目の前の1勝というのを拾えている。(21日から)今シーズン初めてのジャイアンツ戦なので。カード頭、高橋奎二が投げるんで、前回ふがいないピッチングだったので、叱咤激励のほど、よろしくお願いします。

 ▼大西(10回から2回無失点で今季初勝利)最後はムーさん(中村)が打ってくれると信じて、(12回の)キャッチボールをしてました。みんな中継ぎは次の人につないでいくというのが仕事であるので、次の人にという思いで投げました。しっかり抑えないとムーさんに怒られるので、しっかりゼロで抑えられるように頑張ります。

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