10年連続でドラフト選手誕生 四国IL・徳島はなぜ、毎年輩出できるのか?その背景に迫った
プロ野球のドラフト会議が20日に都内で行われ、今年は支配下での指名で69選手、育成で57選手がプロ野球の門をたたいた。一方で指名されず、プロの夢を断念したり、来季へ持ち越したり、と報われない選手もいる。指名されることは簡単なことではない。
そんな中、13年連続でドラフト指名を勝ち取ったのが東京六大学の明治大学。それを追随するかのように「10年連続」を達成したのが、四国アイランドリーグ(IL)plus・徳島だ。今や、NPBへ選手を輩出する話題の独立リーグ球団。その背景を、南啓介球団社長に聞いた。
球団は数年ほど前に経営方針を刷新している。「パーパス経営」いわゆる「未来創造型」に舵を切り、「将来こうなりたい」という方向性を明確にした。
「なぜ、NPBに行きたいのか」
「NPBに行って、何をしたいのか」
「現役を終えた後、どうなりたいのか」
その意識を球団と選手が相互に持ち、「なら今、頑張らないといけないよね」という合い言葉のもと、日々の鍛錬を積み重ねたという。南社長は「積み重ねの延長線上に10年間があったと思います」と振り返る。
意外と勘違いされやすいのが、恵まれた施設や環境があるからだ、という誤解。「環境的には(独立リーグの中でも)最下層だと思いますよ。(定着できる)グラウンドも無い。室内の練習場も無い。だからこそ自立を求めるし、自主性が必要になる。そんな覚悟のある選手だけを獲っています」
入団テストでは、たとえ魅力のある選手がいても、身体能力だけを基準に選手を選ばない。重要視するのは、選手の自主性。成長できるか、社会貢献性があるか、などを常に見極めている。
数年前までは、とにかくNPBに選手を送り出すことが球団方針の基盤だった。もちろん、それでも結果は出たが、その形が完成形ではないと気がついた。「それは4年前くらいに終わっている話です。今は新しい歴史をつくりだしている。野球以外でも高められる、モチベーションの高い選手に来てもらっています」と、同社長は説明する。
もちろん監督も大きな役割を背負う。この7年間で6人の監督が就任した。しかし、球団方針を理解できなければ、現場とは乖離してしまう。球団は、特に想像力とコミュニケーションに重きを置いた。「なぜ、その選手を使うのか」。指導方法は問わない。ただし、指導する際は言葉の一つ一つにもこだわる。「指導者が替わったら、うまく行かないではダメ。逆に指導者が替わっても、方針があればレガシーは残る。だから、10年続いているのかもしれません」と同社長は言う。
今年現場を預かったのは、岡本哲司監督(61)だ。NPBでは横浜で編成部長や1軍総合コーチを歴任。日本ハム、オリックスでは2軍監督も務め、和歌山南陵高校で監督を務めたこともある。入団直後のダルビッシュを2軍で指導したこともある、経験豊富な指導者だ。昨年から球団戦略アドバイザー兼コーチとして加わり、今季は監督として3選手をNPBに送り出した。
指導者としての「引き出し」は豊富だが、選手が育つ「魔法」があるわけではない。同監督は「一番、成長するのはゲーム」といい、実戦を重要視した。だが、闇雲に実戦を積ませるわけではない。「何を練習するかのトレーニング。身のこなしや、パワーを付ける。体を作るといったトレーニングは特に力を入れた」。基本的な部分を決して疎かにせず、それを試合に落とし込み、再び課題を持って、トレーニングから再開させる。選手の成長は一歩ずつ。それでも繰り返し、へこたれず、前に進んだ。
西武に育成2位で指名された日隈モンテル外野手は、7月までは投手だった。それでも「足が速いし、可能性があった」と同監督は野手転向に挑戦させた。右打者ながら一塁到達3.67秒という好素材で、つぼみが開花。眼力が生み出した一例でもある。同監督は現在、「スカウティング、育成、編成を一体として考えている」という。NPBで編成部門を預かった経験があるからこそ、グルーバルな視点から方向性を描き、前に進むことも考えている。もちろん、それを支えているのは地道な取り組みだった。
日隈の他に今ドラフトで指名されたのは、日本ハム育成2位の中山晶量投手と、オリックス育成4位の茶野篤政外野手。中山は最速150キロで先発、中継ぎ、抑えと全てをこなせる万能タイプ。茶野はリーグ首位打者を獲得した走攻守のバランスが取れた外野手だ。NPBでの飛躍が楽しみな逸材が、また徳島からやってくる。
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