ミキハウス19年ぶり3度目の日本選手権出場へ、坂井慎平外野手の打撃に期待

[ 2022年9月6日 18:06 ]

活躍が期待されるミキハウス・坂井慎平外野手
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 第47回社会人野球日本選手権大会近畿地区最終予選が6日、わかさスタジアム京都で開幕した。2003年以来19年ぶり3度目の出場を狙うミキハウスは、7日に予定される初戦で島津製作所と対戦。夏以降、打撃好調をキープする坂井慎平外野手が本戦出場への意欲を明かした。

 「2年連続で都市対抗出場は果たしましたが、今回、予選を勝てないと“まだまだやな”と見られしまう。何としても本戦に出場して“ミキハウスは強い”と思われたい」

 海星(三重)、大体大を経て、今季が入社2年目。打撃良化のきっかけをつかんだのは、7月の都市対抗本戦中だった。従来は体の開きが早くなりがちという欠点があったが、トレーナーの提案もあり体も使い方を改善。加えて逆方向への意識をより強く持ったことで、ボールへコンタクトする確率が高くなった。8月11日にあった中京大とのオープン戦では最終回に右中間を破る適時三塁打。ライナー性の打球を振り返り「理想の打球でした」と手応えをつかんだ。

 今夏の都市対抗2回戦ENEOS戦では、自身初の2大大会出場を果たした。坂井は言う。

 「ベンチで試合を見ていただけでもワクワクしましたが、試合で打席に立って、守備位置につくと、もっと楽しむことができた。このために普段やっていることを痛感しましたし、これまで以上に練習にも身が入るようになりました」

 16年ぶり2度目の都市対抗出場を果たした昨季は栗山拓巳、高橋康平の2枚看板におんぶにだっこだったが、今季は野手陣の底上げにも成功した。近畿2次予選の日本生命戦では17安打のうち13安打が中堅から逆方向。各打者がつなぎの意識を徹底していることで、切れ目のない打線をつくりあげてきた。

 「後ろへつなぐ意識がすごい。長打を打てる選手が少なかったとしても、フォアボールやゴロを打ってエラーを誘ったりしてとにかく粘る。全力疾走をすべての選手が徹底できることが強みだと感じています」

 坂井が語ったチームの強みはそのまま、ライバルにとっての脅威となる。

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2022年9月6日のニュース