西武・森が今季初の犠打で先制点演出 サインは「打て」も自ら判断 チームの勝利優先

[ 2022年8月24日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―4ロッテ ( 2022年8月23日    ZOZOマリン )

<ロ・西>初回、森は犠打を決める(撮影・沢田 明徳)
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 消極的な選択ではない。初回無死一、二塁で西武・森が今季初、プロ通算5個目の犠打。サインは当然「打て」だったが、自身の判断で犠牲となり走者を進めた。冷静な思考と、一戦必勝の熱い思いが詰まっていた。

 「どうしても1点が欲しかった。どんなサインでもバントをやろうと。迷いはなかった」。マウンド上には石川。沈むシンカーでゴロを打たせる相手に森は今季8打数無安打。1併殺を含む内野ゴロが4つだった。「最近ゲッツーが多い」と18、20日にも併殺打。リスクを最小限に抑える。その判断が犠打だった。結果、2死後に呉念庭(ウーネンティン)が2点中前打。「得点につながって良かった」と喜んだ。

 通算100本塁打に王手をかけ、大阪桐蔭時代から「打てる捕手」として鳴らすスラッガー。夏の甲子園で母校は準々決勝で敗退したが「一生懸命やっている姿を僕らも見習わないと。感動しますね」。高校球児のようなフォア・ザ・チームの姿勢。首位の座を死守した西武は残り28試合、高校野球のごとく一戦必勝で臨む。(鈴木 勝巳)

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2022年8月24日のニュース