「ほほえみ王子」元ヤマハ野球部・大野健介さんが日本ハム―楽天戦で始球式「一つの夢がかなった」

[ 2022年7月13日 18:56 ]

 昨年限りで社会人野球ヤマハでの現役生活を終えた大野健介さん(32)が13日、日本ハム―楽天(草薙)で始球式を行った。

 06年夏に静岡商のエースとしてチームを32年ぶりに甲子園出場に導き、さわやかな笑顔から「ほほえみ王子」と呼ばれた左腕。その後、早大では元日本ハムの斎藤佑樹氏とともにプレーし、ヤマハでもヤクルト・石山らとともに切磋琢磨しながら野球を続けてきた。高校時代から慣れ親しんだ草薙球場のマウンドで、日本ハムのユニホーム姿で記念すべき一投を投じた。

 引退後は硬式球を握る機会もなく「普段テレビで見ている選手がずらっと並んで、急に緊張してきて終始ふわふわしていた。ボールを握って練習する時間が取れなくて、イメージトレーニングだけしていた。スタンドの人の多さに目がいく余裕がなかった」と緊張した様子。それでも「ギリギリ、ストライクかな」というボールを投げ「一つの夢がかなった」と目を輝かせた。

 始球式前には早大で一学年先輩だった楽天・福井らと談笑。「頑張れよ」と激励も受けたという。現在は母校・静岡商で月に一度のペースでコーチも行っている。「私が出てから甲子園に出ていない。なんとか甲子園に行けるようにレベルアップさせたい」と夢を語っていた。

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2022年7月13日のニュース